梅雨の季節を鮮やかに彩る紫陽花（あじさい）。「水の容器」 という意味の学名をもつ、種類豊富なアジサイの原産国は日本。咲き初めは淡く、開花から日数が経つにつれて花色が濃くなっていくので、「七変化」とも呼ばれています。日本原産のガクアジサイが西洋で改良されて、手毬のように丸く花がまとまったホンアジサイ（西洋アジサイ）ができ、今ではこのホンアジサイが一般的になりました。また、土壌の酸性度によって花の色が変わる性質も人気のひとつ。可憐なアジサイや、ヒトの顔以上の大きさがあるもの、アンティークな色調でドライフラワーにも人気の種類など、バラエティ豊富な花々が美しいシーズンがはじまります。
福岡でも、梅雨入りを目前に少しずつ色づき始めており、6月上旬から見頃をむかえるところが多いようです。
福岡市近郊のアジサイスポット
・福岡市（6）
・糸島市（1）
・筑紫野市（1）
・太宰府市（1）
・久留米市（1）
・北九州市（1）
・福岡県糟屋郡（2）
・福岡県田川郡（1）
・佐賀県唐津市（1）
・長崎県佐世保市（1）
福岡市
筥崎宮 あじさい苑
博多湾から本殿まで続く約1kmの参道が印象的な筥崎宮。アジサイのシーズンには、境内の西奥1,700坪ほどの敷地にあじさい苑が期間限定で開苑し、御本殿を借景に咲く約100品種、3,500株程のあじさいを鑑賞することができる。また、アジサイの開花時期は、二之鳥居近くにある神苑花庭園では約30品種、5,000本のユリも見頃を迎える。
・2023年6月1日（木）〜6月30日（金）
・9:30〜17:00（最終入園16:30）
・入苑料¥300（神苑花庭園¥200）
・福岡市東区箱崎1-22-1
・https://www.hakozakigu.or.jp/hanameguri/#hana2
・https://www.instagram.com/hakozakigu.official/
舞鶴公園
桜の名所として知られる舞鶴公園は、ボタン、藤、芍薬、ハナショウブなど四季それぞれの花を鑑賞できる。5月下旬ごろからはハナショウブやアジサイが咲き始める。アジサイのスポットは、福岡市立美術館裏の樹林地や牡丹芍薬園の入口、明治通りを臨む大手門前あたり。大濠公園との境は沿道でもアジサイ鑑賞ができる。福岡城の現存する唯一の門、下之橋御門あたりでは毎年、ハートの形をしたアジサイがみつかるのだとか…。時期を同じくして、護国神社近くの池では、淡い黄色のスイレンの花も楽しむことができる。
・約2,500株
・見頃：6月上旬〜6月下旬
・入園無料
・福岡市中央区城内1（園内PDFマップ）
・https://www.midorimachi.jp/maiduru/
・https://www.instagram.com/maidurupark/
のこのしまアイランドパーク
姪浜渡船場から船で10分。博多湾に浮かぶ周囲12kmほどの島「能古島」では、四季折々の花が楽しめる。6月上旬から下旬にかけて約1,000株のアジサイが見頃を迎える。公園内に約100メートル続く「あじさい小径（こみち）」には、白や紫、青のアジサイが美しく咲き乱れる。園内では、レインボー柄の傘の無料貸出があり、カラフルな傘とアジサイとのフォトジェニックな組み合わせで写真撮影も楽しめる（天候に関わらず利用可能）。
・約20種、1,000株
・見頃：6月上旬〜下旬
・9:00〜17:30、日祝9:00〜18:30
・年中無休
・入園料：高校生以上¥1,200、小中学生¥600、3歳以上¥400
・福岡市西区能古島
・http://nokonoshima.com/
・https://www.instagram.com/nokoipark/
国営海の中道海浜公園
約350haの広々とした園内にはホテルや水族館、動物の森など様々な施設が揃っており、大人から子どもまで1日中楽しむことができる。JR海の中道口側にあるアジサイの小径では、初夏にかけて次々と咲く約70品種、約10,000株の色鮮やかなアジサイが、梅雨の季節を爽やかに彩る。
・約70種、約10,000株
・見頃：6月上旬〜7月上旬
・9:30〜17:30（最終入園16:30）
・期間中無休
・入園料：15歳以上¥450、65歳以上¥210、中学生以下無料
・福岡市東区西戸崎18-25
・https://uminaka-park.jp/
・https://www.instagram.com/uminonakamichiseasidepark/
福岡市植物園
穏やかな丘陵地に広がる約86.8ヘクタールの南公園の中に、福岡市の動植物園は位置する。広い園内では、3,000種近くの植物を楽しむことができ、日本庭園や洋風庭園など11のスタイルで造られた庭園が展示されている。6月になると、100種ほどのアジサイが園内各地で鑑賞でき、特に花壇・バラ園の近くにある花木園Cでは、多くのアジサイが栽培されている。多肉植物や蘭などが展示される約2,800平米、2階建ての温室もあるので、雨の日でもゆっくり植物観察を楽しむことができる。
・約100種、1,000株
・見頃：5月下旬〜6月中旬
・9:00～17:00（入園は16:30まで）
・定休：月曜（月曜が祝日の場合は翌日）
・入園料：¥600、高校生¥300、中学生以下無料
・福岡市中央区小笹5-1-1（園内マップ）
・https://botanical-garden.city.fukuoka.lg.jp/plants/detail/45#detail_top
・https://www.instagram.com/fukuokabota/
糸島市
白糸の滝
標高900mの羽金山の中腹に位置する白糸の滝は、夏には涼を求めて多くの人が訪れる。落差24mの滝の周りには水しぶきを浴びた約5,000株、10万本のアジサイがしっとりと美しく咲き誇る。6月下旬にはあじさい祭りも行われ、切花のプレゼントが行われる。（2023年5月17日時点は日程調整中、決定次第公式webで発表）
・約5,000株
・見頃：6月中旬〜7月下旬
・入場無料
・福岡県糸島市白糸460-6
・https://shiraitonotaki.jp/
・https://www.instagram.com/shiraitonotaki/
筑紫野市
天拝公園 あじさい園
九州最古の寺と言われる「武蔵寺」に隣接し、天拝山の登山入口近くにある自然公園。一年を通して桜やシャクナゲ、もみじなど季節折々の美しさをの花々が楽しめる。2017年には、筑紫野市の新名所としてもっと市民に親しんでもらいたいという思いで、公園内のあじさい園がリニューアルオープン。地域企業やボランティアによって大切に育てられているアジサイは約30種、900本が咲き誇る。
Photo from Chikushino City Tourism Organization
・約900本
・見頃：6月上旬〜6月下旬
・入園無料
・年中無休
・福岡県筑紫野市大字武蔵629-1
・https://www.city.chikushino.fukuoka.jp/site/kosodate/1759.html
・https://www.chikushino.org/sightseeing/#item13
太宰府市
太宰府天満宮
学問の神様を祀る太宰府天満宮。美しく整備された緑豊かな境内には、梅をはじめ、色とりどりの花菖蒲やアジサイなど、季節の花々が咲き誇る。梅雨の時期を彩るアジサイは、太宰府天満宮の四季の花の一つとして古くから親しまれており、菖蒲池の水面に映る花菖蒲とアジサイのコントラストは、雨が降るとより美しく感じる。境内の手水舎に色鮮やかなアジサイを浮かべた「花手水」がアジサイシーズンの風物詩となっている。
・見頃：5月下旬〜7月上旬
・入場無料
・福岡県太宰府市宰府4-7-1
・https://www.dazaifutenmangu.or.jp/
・https://www.instagram.com/dazaifutenmangu.official/
Kyushu Live – Dazaifu Tenmangu Art Tour / 太宰府天満宮アートツアー（2021年6月配信）
境内に展示されているアートと、アジサイや花手水の様子を現地からレポート！（8:00頃〜から）
https://www.youtube.com/live/Gzk5mBzjRpo?feature=share
久留米市
千光寺
1192年草野永平が、臨済宗開祖の栄西禅師（千光国師）を招いて創建した千光寺。地元では「あじさい寺」の愛称で親しまれており、境内には約7,000株のアジサイが咲き誇る。
・約7,000株
・見頃：6月上旬〜6月下旬
・8:00〜18:00
・あじさい祭り：2023年6月3日（土）～25日（日）*開花状況によって変更あり
・入園料（あじさい祭り期間中のみ）：高校生以上¥300、小中学生¥100
・福岡県久留米市山本町豊田2287
・http://www.kurume-hotomeki.jp/event/?mode=detail&id=400000000400
北九州市
高塔山公園
福岡県内でも有数のアジサイの名所。7万株を超えるアジサイが、しっとりとした梅雨空を鮮やかに彩る。高塔山（標高124m）の駐車場からの山道や、展望台付近に咲き誇る。5月下旬から6月上旬にかけては日本各地の山や沢に自生する「山アジサイ」、6月上旬からは「西洋アジサイ」が見頃を迎える。5月28日、6月4日、11日、18日には「若松あじさい祭り」が行われ、西洋アジサイのシーズンとなる6月11日と18日のみ、若松渡場・若松駅前と高塔山山頂を結ぶ無料シャトルバスが運行する。
・約74,300株
・見頃：5月下旬～6月上旬（山アジサイ）、6月上旬（西洋アジサイ）
・入場無料
・福岡県北九州市若松区修多羅
・https://www.city.kitakyushu.lg.jp/wakamatsu/w4100054.html
糟屋郡
呑山観音寺
「のみやまさん」の通称で親しまれ、年間参拝者が100万人を超える呑山観音寺。6月中旬から7月上旬にかけて、境内の約1,500株のアジサイが見ごろを迎え、周辺の杉や青紅葉の新緑と鮮やかな青との美しいコントラストを楽しむことができる。2023年6月18日（日）〜7月2日（日）には駐車場付近で焼きそばやカレー、ホットドッグのグルメや花苗の販売などが行われる。
・約1,500株
・見頃：6月中旬〜7月上旬
・9:00～17:00
・年中無休
・入場無料
・福岡県糟屋郡篠栗町萩尾227-4（境内マップ）
・http://www.nomiyamakannonji.com/news-ajisai-info2021.html
・https://www.instagram.com/nomiyama_kannonji_official/
皿山公園
夜景の美しさでも知られる若杉山の中腹に広がる皿山公園。眼下に福岡市、博多湾を望む一大パノラマが広がり、春には約30,000本のツツジが咲く。園内に整備されたアジサイ園では、初夏（6月から7月にかけて）には、約2,000株のアジサイが見頃を迎える。
・約2,000株
・見頃：6月上旬〜7月上旬
・終日開放、年中無休
・入場無料
・福岡県糟屋郡須恵町上須恵（園内マップ）
・http://www.town.sue.fukuoka.jp/soshiki/6/sarayama.html
田川郡
金山アジサイ園
烏尾トンネル近くにある入場料無料のアジサイ園。地域ボランティアによって手入れされており、2株ごとに異なる色のアジサイが植えられるなど、約5,000平米の敷地にバランスよく配置されている。
・15種類、約7,000本
・見頃：6月上旬〜7月上旬
・終日開放、年中無休
・入場無料
・福岡県田川郡糸田町244
・https://bit.ly/3Mymg2s
佐賀県唐津市
見帰りの滝
日本の滝百選に選ばれている「見帰りの滝」。滝の周辺は吊り橋や遊歩道が整備されており、渓流沿いを散策することができる。1.4kmほどの遊歩道からは、町の人が植えた約50種4万株ものアジサイが咲き誇る様子を楽しむことができる。
（一社）唐津観光協会
・約50種、40,000株
・見頃：6月上旬〜6月下旬
・終日開放、年中無休
・入場無料
・佐賀県唐津市相知町伊岐佐
・https://www.karatsu-kankou.jp/spots/detail/33/
＜あじさいまつり＞
あじさいまつり期間中は、夜になると滝がライトアップされ、昼間とは違った雰囲気で滝と紫陽花鑑賞を楽しめる。開催期間中の土日は、滝の下流1kmほどの場所にある「ほたる橋」から滝のふもとまでをつなぐシャトルバス（片道¥100）が運行する。
・2023年6月3日（土）〜6月25日（日）
・滝のライトアップ：19:20〜22:00
・https://www.karatsu-kankou.jp/events/detail/705/2023-05
長崎県佐世保市
ハウステンボス
場内にある宮殿の並木沿いには、日本一長い800mのあじさいロードや、アジサイを購入できるあじさいマーケットなどが登場。夜にはライトアップされ、あじさいに包まれて幻想的なムードを楽しめる。ハウステンボスが命名した品種「ハウステンボス」など、日本最多1,250品種ものアジサイが揃う。
©HuisTenBosch/J－20727
・約1,250品種
・見頃：6月中旬〜7月上旬
・あじさい祭り：2023年5月27日（土）〜6月25日（日）
・9:00～21:00（入場は20:00まで）
・年中無休
・1DAYパスポート：18歳以上¥7,000、中高生¥6,000、小学生¥4,600、未就学児¥3,500、シニア¥5,000
・長崎県佐世保市ハウステンボス町1-1
・https://www.huistenbosch.co.jp/event/earlysummer/hydrangea/
・https://www.instagram.com/huistenbosch_official/
This article was originally penned in May 2016 and updated in May 2023.
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