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川端

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川端エリアの中心は、昭和30年代から続く博多でもっとも歴史がある商店街「博多川端商店街」。北側の博多座や博多リバレイン、南側のキャナルシティ博多を結ぶ全長約400ｍの商店街だ。一時はさびれた時期もあったが、キャナルシティ博多の完成と川沿いの整備により、今では平日で1万2000人、休日ともなると2万5000人もの人々が行き交うまでに再興した。アーケード内には仏壇店や呉服店など日本の文化を感じられる専門店から、ハンバーガーショップやうどん店などの飲食店まで個性的な約125店舗が軒を連ねている。

商店街から東に向かうと、都心部の憩いの場所「冷泉公園」がある。公園をぐるりと囲むように桜の木が立ち、市内のお花見スポットとしても人気だ。見ごろは例年3月下旬～4月上
旬。散歩がてら、日本ならではの春の風景を楽しむのもおすすめだ。また、毎年10月には「福岡オクトーバーフェスト」が行われるほか、博多どんたくや追い山笠の時の集合場所としても使われている。

冷泉公園と博多川端商店街の間の裏路地に立つ古ビル「冷泉荘」にも注目したい。築50年を超えるビルの中にはフォトスタジオやオフィスをはじめ、ベーグル専門店や韓国料理店、屋台風の和食店など隠れ家的な飲食店も多数。外から見るとなんの変哲もないシンプルな鉄筋コンクリートの建物だが、一歩足を踏み入れれば、ビルが持つノスタルジックな雰囲気を感じられることだろう。

冷泉公園から南に足を向ければ、”お櫛田さん”の愛称で親しまれる「櫛田神社」の正門が見えてくる。境内には一年を通して飾り山笠を展示し、旅の思い出を写真に収めるのにもぴったりだ。また、昭和の大横綱・双葉山、朝青龍などが持ち上げた「力石」を見ることができるのも外国人観光客にはうれしい点。実際に持ち上げることができる「試石」もあるので、力士のパワーを体感してみるのもいい。

昨年秋にイーストビルが新規オープンしたキャナルシティ博多や博多リバレインなどの大型複合商業施設、博多の総鎮守・櫛田神社など、今と昔が同居する川端。博多川端商店街のキャッチフレーズ「博多の心に出会う街」がよく似合うエリアを歩いて、この町が育んできた文化や歴史に触れてみるのはいかがだろう。

鈴懸本店

創業約90年の老舗和菓子店。繊細な生菓子やモダンな干菓子など、見た目にも美しい和菓子がそろう。小豆を使った菓子が外国人観光客に人気で、定番は鈴乃◯餅と鈴乃最中だ。この2つの菓子を籠に入れたすず籠は見た目も日本的でおみやげにもぴったり。また、本店のみカフェスペースを併設し、かすてぃらバター焼き￥840などカフェ限定の甘味をはじめ、カレーやパスタなどの食事も用意する。
Tel: 092-291-0050
Web: www.suzukake.co.jp/

田中和紙福岡店

東京の浅草橋に本店を構える老舗の和紙専門店。専門店ならではの圧巻の商品数が自慢で、製造元から直接仕入れることで手ごろな価格で販売できる。外国人観光客に人気なのが、縦60㎝、横90㎝と大きめの友禅紙だ。元々は手芸などに使う紙だが、日本伝統の柄などパターンも豊富でタペストリーとして壁に貼るなど、使い方はいろいろ。価格は￥300～1000程度と手ごろなのもうれしい。
Tel: 092-262-2797
Web: www.tanakawashi.com/

お仏壇のはせがわ福岡本店

福岡本店は1～4Fまである、お仏壇のはせがわのフラッグショップ。3Fには人間国宝の江里佐代子さんの作品や芸術的な彫刻がなされた屋久杉の仏壇などを展示し、無料で見学可。なかでも目を引くのがプラチナ箔を1万枚も施した茶室「利庵」だ。武家茶道の一派「遠州流」の十三世家元、小堀宗実氏が監修したもので、プラチナという変質しない金属を使うことで、宇宙の永遠性を表している。
Tel: 0120-550-275
Web: www.hasegawa-web.jp/shop/fukuoka.html