March 2009 #123
- Dodesho:
- 刻みこまれた"男児"の精神
- Hakata Culture:
- 海外留学生はじめはじめ
- Snapshot:
- ナウ創刊10周年記念&バレンタインパーティ
- Special Feature:
- 福岡でジャズに酔いしれよう
- Gekkan Gaijin:
- サナ モハメド.アリ
ジャズと聞いて、ちょっぴり大人のムーディな雰囲気を想像してしまう君も、街角での賑やかなジャズフェスティバルを思い起こすあなたも、福岡在住のオーストラリア人が見た日本、そして福岡のジャズシーンについてどう感じるかな?きっとまだ知らないジャズと福岡の関係を発見できるに違いない。
日本でのジャズ現象

福岡は多くの芸能人やミュージシャンを輩出する土壌があるけれど、ジャズも例外ではない。大小様々なジャズライブハウスや、多くのジャズミュージシャンによって活気に満ちたジャズシーンが作られていて、生のジャズを毎夜聴くことだって可能だ。福岡にいれば有名なジャズ演奏から、飛び入り参加できるような気軽なジャズまで、幅広く楽しめるんだ。ここで隅々まで細かにレポートすることは出来ないけれど、もし君が少しでもジャズシーンをかじって好きなものを見つけたんだったら、絶対に手放しちゃだめだよ!
日本でのジャズ変遷
ジャズは20世紀の初頭、日本のクラブで演奏をしていたアメリカ人の船員たちにより持ち込まれた。最初は口伝えで、それから蓄音機、ラジオ、印刷物を通してジャズは日本全国にセンセーションを巻き起こした。日本の伝統文化を破壊する西洋の退廃的文化として脅威と見なされたりもしたけれど、その議論はかえってジャズの魅力を増す結果となり、若者の間で驚異的な人気を博すことになる。太平洋戦争の間ジャズは政府によって抑圧されたが、アメリカの占領時代に息を吹き返し、以降、日本のジャズは進化を続けている。

カフェやレストランでも、時にイラつくポップスの代わりにジャズを流しているところも多く、日本の文化に定着した感のあるジャズだけれど、まぁ、人の好みは多種多様だからね。何とも言えないけど、ボクにとって福岡のジャズは音楽であると同時にコミュニティでもあるから、気に入ったバンドの成長を間近で見届けながら、仲間と昔ながらのジャズを楽しんだりしているよ。
本物に触れるべし
福岡のジャズ人気は60年以上続いていて、80年代まではキャバレーのジャズバンドが福岡のネオンを彩っていたけど、今では各ジャズクラブが地元のジャズミュージシャンを応援している。ボーカル、スウィング、ソロ、デュオ、トリオ、ビッグバンドといった様々なジャンルのジャズが日々演奏されているんだ。

福岡の有名なジャズクラブでは、スウィング、ビッグバンド、ビーバップ、フリージャズ、ヴォーカル、フュージョン、ラテンジャズ、アヴァンギャルドなど、様々なスタイルのジャズが演奏されているから、ある晩はヴォーカルジャズを堪能し、その翌晩は重厚なフリージャズを楽しむことだって可能だ。福岡はコンパクトな街なので、主要なジャズクラブをハシゴできる。スタッフがみんな流暢な英語を話すとは限らないけど、温かい歓迎と素晴らしいサービスでもてなされること間違いなしだよ!
最近のミュージシャンはレコーディングや音楽のリリースにDIY(何でも自分でする)的スタンスをとっていて、メージャーレーベルにプロデュースされるよりも、自分自身を表現してローカルで認められることの方を大切にしている傾向が強いんだ。若い世代は地元のクラブでベテランの演奏から学びとり、独自のスタイルを築き上げていく。そんなジャズクラブで、今何が流行っているか知るためには、とにかくまず足を運ぶことから。演奏前のオープンマイクで誰を捕まえられるかはお楽しみだ。
日本特有のジャズ喫茶

福岡にはCombo、Jab、Brownieといった老舗のジャズ喫茶がある。一度足を運ぶ価値は大いにある。中にはジャズに集中するために大きい声で喋ることが禁止されている店もある。そんな店では流儀に従って会話を慎み、マスターお薦めのジャズに耳を傾けることに集中しよう。どのジャズ喫茶でもまずは快適な席を探し、美味しい(あるいは濃い)コーヒーを頼み、マスターの選曲やジャズ談義を楽しむことだね。ジャズへの興味の程度は違っても、皆がジャズを楽しみ、経験できるのがジャズ喫茶なんだ。
シェインは福岡市に住むジャズファンのオーストラリア人。アマチュアミュージシャンでもあり、イベントオーガナイザー、学芸員の顔ももつ。








