居酒屋 あとむ


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主張する鮪。変化する食感

 コリコリ、サクサクッ、トロリ、ホロッ。これ全部、この店でマグロを食べた時に感じた食感。マグロといえば正直、刺身か鉄火丼くらいしかイメージがなかったので、実はこんなに可能性を秘めた魚だったんだ、とびっくりした。「いや、そう思ってる人は多いでしょ。だからこそ伝えたかったとです」オーナーの原さんは熱のこもった口調で話しはじめた。「マグロと言えば築地と言われ、実際消費量も圧倒的に関東が多いしね」。そうなのだ、それで原さんは、その鮪のもつ実力を福岡の人にも伝えようと、約7年半前この店を構えたのだ。
 生で、煮て、焼いて、揚げて。様々に形を変化させるマグロ。もちろん、ねぎま鍋(2人前/4,000円~)などベーシックなものもあるが、鮪コロッケ(450円)にまぐろまん(1個200円)、鮪の胃袋バター焼き(650円)
など、原さんの独創力こそが生み出した料理も数多い。刺身でさえもひと味違う。醤油ではなく塩をつけて食べる、するとマグロそのものがちゃんと主張してその旨味をきちんと舌に残してくれる。しかも塩は「あとむ」のマグロに合うものを、と吟味された天然塩というこだわりよう。
 今では築地の近くに住むサラリーマンまでが、出張で福岡に来る度に、新鮮なマグロとこれまたズラリと揃う日本酒を楽しみに立ち寄るという。「他の魚も扱ったことあるけど、マグロに負けちゃうとですよ」マグロの魅力を知り尽くした男はこれからもマグロ一筋なのだ。


福岡市中央区舞鶴3-8-1

092-725-8558

営業時間: 11:30~13:30/17:00~23:00
休み: 日祝不定
料金: 生ビール500円、日本酒450円~、焼酎300円~。刺身盛り合わせ1,500円~、鉄火丼850円、ランチの日替わり定食 850円。

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