Bonenkai – It Costs a Lot to Forget


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ランダル・ペニントン

日本人にとっては、年末になれば「忘年会」は当たり前の行事。しかしこれが外国人にとっては、どうやら珍妙なモノらしい。では、彼らにとって「忘年会」の印象とは??日本在住17年の、アメリカ出身・ペニントン氏によると…。

年末です。文字通り「忘年会」はこの1年を忘れるために、ある。おっそろしい1年を過ごした君、なにはともあれ飲み事飲み事!そしたらピンキィな幼稚園にて幼児相手に真剣に英語を教えている自分の姿にサブッ、と思う気持ちなんてすっ飛んじゃうからさ。ところで大半の外国人のみんなは、日本で英会話教師の仕事をやってるけど、12月の別名知ってる?それは「師走」、師も走るほどの忙しい月ってこと。実際ほとんどの教師が証言できるだろ、ホンっと12月は忙しい月だって。それもそう、なんたって「忘年会」シーズンなんだから。
 ところで君ってどれくらいの人気もの?もし君が「おもろい外人タイプ」ならば、間違いなくいろんな「忘年会」に誘われることを覚悟しとかないといけないね。しかも普通ならば(英会話や芸をするならば)お金稼げるはずなのに、忘年会でそれやっても無料、タダ、タダ!逆に自腹(会費)きらないといけないから、これはかなり辛い!そんでもって毎夜毎夜の飲み事に、脳みそ細胞はほとんど死亡状態、本気で今年の事を忘れてしまうかも。ま、そうなったらそうなったで日本の正月テレビ番組を観るのにはちょうどいいけどね。
 ひとえに「忘年会」には気をつけろ!といっても、ああ悲しいかな、それだけじゃないんだよ。そう、「忘年会」の後には2次会、3次会ってもんがある。はたまたクリスマスやらなんやらでもう年末は飲み事の嵐嵐…。これだけ飲み事やっていたら、今年を忘れるどころか、一昨年、その前の記憶までなくなっちゃうよ。にもかかわらず、2次会3次会は容赦なく僕らにのしかかり(財布の中身もサヨウナラー)、しまいには神社で深くお参りするような姿勢で便器に顔を埋める悲しい姿をさらけ出す羽目に。便器の中で深いお祈り…、合掌。 
 また2次会といえば、カラオケでしょ。もしカラオケに連れて行かれたならば、ひたすら飲み続けることをおすすめするよ。じゃなきゃとっても、踊り狂いの、酔っぱらいの、たばこモクモクする輩たちの、どんどんボリューム上げて大騒ぎしていく姿には我慢できない。しまいには鼓膜破けるぜ、おい。
 とにかく貧乏になるわ、二日酔いにはなるわ、聴覚は失うわ、副流煙が健康に悪いわ、さらには無料英会話レッスンさせられるわの「忘年会」。どうしたら逃げ切れるの!?

最終的に行き着くのは…「HAKI BAR 親富孝通り店」
「お客さん、困りますねそんなに酔ってちゃ…」と、いろんな店で入店拒否になっても受け入れてもらえる唯一のバーへようこそ。会員制だから敷居は高いよ、なんたって会員資格は「酔っぱらった人」だけだもんね~。メニューは水(0円)、おつまみは吐き出したもの(ウ~ップス)。また、持ち込み自由、親富孝通りで飲食するとチャージ無料。…って、つまりゲロを吐くためのバーなのね。汚さずに使いましょう、というかあんまり飲みすぎんごと!親富孝通り入り口近く。営業時間は、みんなが飲んでいる時間(ラストオーダー04:00)。

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