Food & Drink

海鮮丼 日の出

料理がおいしいことで知られる福岡だが、本当に新鮮な魚介を格安で食べられる店は、実は、そう多くはない。荒木店長が仕切るこの店は、質・量、そして値段も満足できる海鮮丼や定食がそろっている。毎朝長浜市場で仕入れる魚を豊富に使った海鮮丼は、¥880から(ミニサイズは¥700から)で、12種前後を用意。ブリ照り焼き定食(¥880)など定食は¥650からだ。
「自分が納得できないものは絶対に出しません」と語る荒木店長の父親は寿司職人。幼い頃からその仕事ぶりを見てきた。人気和食店「博多 田中田」でも修業した店長の魚を見る目は厳しく、決して妥協はしない。値段の張るウニも、持ち帰り味見をして客に出すレベルではないと判断すれば、捨ててしまう。また、鯛などは、寝かせてうまみを出すなど、下ごしらえも抜かりはない。
日の出スペシャル丼(¥1,400)は、10種類以上の魚介がのるゴージャスな一品。給料日後に注文するサラリーマンが多いそうだ。お好みで醤油か胡麻醤油をかけ、刺身とごはんを一緒に口に運ぶと、ふくよかなうまみが広がる。海鮮丼は、ごはんに刺身をのせただけのシンプルな料理だが、魚に精通した店長のこだわりによって、味わいがいっそう深くなるのだ。
荒木店長は、職人としての矜持を保ちながらも、あくまでも客の目線で料理やサービスを提供している。料理はギリギリ儲けが出るくらいの値付け。「メニューによっては赤字になることもありますよ」そう言って店長は笑う。また、丼と定食についてくる一品は小鉢、玉子焼き、茶碗蒸しから一つ選ぶ仕組み。その心は、店長曰く「お店でごはん食べると、食べたくない小鉢がついてくることがあるじゃないですか。3つ選択肢があれば、1つは食べたいものがあるでしょう?」ごはんの大盛りは無料、漬け物は食べ放題。これらも、店長の「もし自分が客だったら何が嬉しいか」という発想から生まれたサービスだ。
丼には、トッピングする具材を自由に選べるセットメニュー(トッピング3種類¥1,400、中トロ、ウニ、イクラを除く3種類の場合¥1,150)もある。トッピングの種類は21種類。自分だけのオリジナル丼を作るのも楽しい。
木を多用した店の内装は、海辺の食堂をイメージさせる。その一方で、窓際に魚や貝をかたどった木のオブジェをぶらさげたり、デザイン性の高い照明を用いたり、料理を待つ間に読めるファッション雑誌をラックに置いたりと、女性客が1人でも入りやすい店づくりをおこなっている。各丼にミニサイズを設定したのも女性でも食べやすいようにとの配慮からだったが、「女性の方でも平気でレギュラーサイズを平らげて行かれます」ということだ。
値段が手ごろなのは、料理だけではない。生ビールは¥380、日本酒は¥290から、焼酎は¥280からとアルコール類も格安だ。野菜おひたし(¥300)や下足塩焼(¥400)など、酒の肴にぴったりの一品料理も21種類。晩酌の締めに海鮮丼を食べるのも乙だ。

Menu
博多丼(青魚、真鯛、明太子、イカ)¥900
極上じねんじょまぐろ山かけ丼¥880
北海親子丼(イクラ、サーモン、ホタテ)¥900
たいのあら炊き定食¥780
本鮪カツ定食¥890
ごまあじ丼¥880

海鮮丼 日の出
Address: 福岡市中央区薬院2-1-8 リアン薬院ビル1F
Tel:092-791-7971
営業時間:11:30〜22:30
定休日:水曜

Originally published in Fukuoka Now magazine (fn149 May 2011)

Category
Japanese
Fukuoka City
Tenjin
Published: May 1, 2011 / Last Updated: Jul 10, 2017

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