Food & Drink

麺屋 若武

10年ほど前に福岡のラーメン界に一石を投じた“黒い”豚骨ラーメン。マー油と呼ばれる焦がしニンニク油を豚骨スープと合わせる一杯で、熊本が発祥とされている。スープを黒い油が覆う見た目ゆえ、“黒豚骨”とも呼ばれ、今では熊本をはじめ、福岡でも定番化。そんな“黒豚骨”に特化した新店が今年3月にお目見えした。それが「麺屋 若武」だ。元々、“黒豚骨”好きだった店主の山田晶仁さんは、修行時代から独自のマー油を追求し、数年越しの思いで「麺屋 若武」をオープンさせた。そのこだわりはマー油を作る行程を聞くと納得。「ニンニクを低温でじっくり揚げるのはもちろん、揚げ度合いを6段階に分けてブレンドしています。完成までにかかる日数は3日間。苦味は抑えめに、ニンニクのうま味、風味を凝縮させました」と山田さん。「麺屋 若武」は、2012年の開業以来、確かな味と真摯な姿勢で、博多ラーメンを代表する人気店となった「博多 一双」の姉妹店だが、スープ、麺ともにマー油ありきで新たに開発。豚骨スープは圧力釜で一気に煮出し、その日使う分だけを取り切るなど、“フレッシュ感“を重視したという。豚骨特有の臭みは排除しながらも深いコクを感じるスープ、エッジを立たせ、あえて粉っぽさを残した麺ともに、店主こだわりのマー油と相性抜群だ。確かな技と知識、そしてラーメン愛があるからこそ生まれた至極の一杯。人気店の新たな挑戦が、博多のラーメン文化の新たな火種になるかもしれない。

メニュー(消費税込み):ラーメン¥600、味玉ラーメン¥700、チャーシューメン¥750、味玉チャーシューメン¥850、ワンタンメン¥800、特製ラーメン¥1,000、Aランチ(ラーメン+ご飯)¥650※ご飯おかわり自由、ご飯¥150、おにぎり¥150、替玉¥100、餃子5個¥250、餃子10個¥400※餃子は15:00~注文可、生ビール¥500、瓶ビール¥500、焼酎¥350

Originally published in Fukuoka Now Magazine (fn212, Aug. 2016)

麺屋 若武
Address : 福岡市博多区祇園町3-2 [ MAP ]
Open : 11:00~24:00(L.O.)
Close : 不定休
Category
Noodles
Hakata-ku
Published: Jul 28, 2016 / Last Updated: Aug 13, 2019

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