豊かな糸島を支えるクリエイターたち。

、山、里が一体となった豊かな自然に恵まれた糸島半島。福岡国際空港から車で約40分、福岡市内からも電車で30分でアクセスできるこの美しい地域の存在は、福岡という都市の魅力を間違いなく向上させている。

昨今、ここ糸島でつくられる食材は、糸島ブランドとして多くの人に認知されるようなった。そして、この「Made in 糸島」の品々は、”質”はもちろんのこと、生産者ひとりひとりの作り手としての姿勢も知られるようになり、「Quality of life – 生活の質」を考える人々の共感を呼んでいる。

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開花間近の桜の蕾がピンクに染まる頃、櫻井神社で行なわれる「さくらいとしまつり」に合わせて糸島を訪れたのは、「日本料理 一凛」を東京で営む橋本幹造シェフ。旬の素材の特徴を最大限に引き出す確かな調理技術が求められる日本料理の世界に、料理人として人生の半分以上を注ぎ込む、ミシュラン東京でも星を獲得した彼もまた、糸島に魅せられたひとりだ。

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「いい人が多いと、いい食材も育つ」
食材を通して知った糸島に、百貨店のバイヤーと一緒に訪れた際、「糸島産」を支える人々に出会った橋本シェフ。「食べ物は理屈が分かった方が美味い」と考える彼は、素材のことだけでなく、生産者を知ることで、さらに「糸島産」に惹かれたという。

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プロの料理人として、生産者から食材を預かり、客の胃袋へ届けるまでのプレゼンテーションを担う橋本シェフ。「糸島の食材が特別である、というよりも、すべての食材が”中の上”であることに驚いた」彼は、この恵まれた自然環境の下で育まれる豊富な食材を、より美味しく食べる方法を生産者も知ることが大切だと解く。

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この日、祭りのステージに生産者と一緒に登場した橋本シェフは、一般家庭の食卓によく上がる、慣れたはずの食材の取り扱いにも、プロならではのヒントを伝える。
「乾燥ひじきなど、乾物はできるだけ時間をかけて(一晩くらい)もどしてあげよう。」「菜の花は熱湯に入れて沸かせるより、沸騰したらいったん火から下ろしてやさしく火を通してあげよう。」「お米も乾物だと捉えて、できるだけゆっくり吸水させるといい。」など…。

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食の安心安全が問われ、地産地消が謳われるようになり、さらには「顔が見える付き合い」を食にも求めるようになった今、生産者を知るだけでなく、作り手も消費者との交流を望むようになり、食を通じた交流が強い絆を生み出している。

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この日、祭りに集まった地域の人や、噂を聞きつけて駆けつけた糸島市長を前に、旬の糸島の食材を使った定食を、ユーモア溢れるトークと共に披露した橋本シェフ。人を喜ばせることに、喜びを感じるという彼らしいステージは、終始笑顔に包まれていた。

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今や、日本人はもとより、国内外の多くの美食家たちの心をつかんでいる『和食』。その和食の真髄は、「四季を彩る新鮮な食材」と「調理法」、そして「人々の絆とともに育まれる食文化」なのだ。

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橋本幹造(「日本料理 一凛」料理長)
学生時代から飲食に携わり、高校卒業と同時に日本料理の世界へ飛び込む。京都と東京の名店にて経験を積み独立。和食の料理人として、切ることを重視した”包丁文化”も大切に考えており、所有する包丁はなんと400本以上。包丁を道具としてだけでなく、文化として保有し継承することも大切なことだと考えている。

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柚木マスミ
地産地消を実践・推奨することがライフワークの「糸島のおかん」。地元産食材をつかった惣菜や加工品販売を行う「惣菜畑がんこ」オーナー。

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野見山マコ
マコさんが営む民家の一部を改装したカフェ「ラスティックバーン」は、人気のドライブコースに欠かせないスポットであり、糸島の住人や移住者たちの拠り所。自然と共生する糸島での暮らしをこよなく愛し、昨年からはじまった「さくらいとしまつり」の仕掛け人でもある。

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沖 祐輔(おき農園)
「土にやさしい野菜づくり」がモットー。野菜作り=土作りと考え、植物性堆肥や糸島のにがりをつかって、季節に応じて年間50種類ほどの野菜作りに思考錯誤しながらも丁寧に取り組んでいる。2011年から心機一転、新たに農業に取り組むべく福岡市から糸島市に移住し、新たに農業のプロとしてスタートを切った沖さん。イベント当日は、カラフルな春大根、ビタミン大根、京むらさき大根、菜の花を提供。

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藤井 眞二(藤井グリーンファーム)
日本一のアスパラ農家になるべく奮闘中。15年勤めた証券会社を退職後、独立を模索していた中で農業に出会い糸島市二丈へ移住。約2年半の農業研修を経て、2011年に新規就農。現在、生鮮食品としてのアスパラガスを販売しているが、いつでも美味しく食べられるアスパラガスの加工品(豚バラ巻きアスパラ etc…)作りにも余念がない。

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九州の春アスパラガスは3月から4月が旬。穏やかな快晴に恵まれたイベント当日の朝は、150kg(!)ものアスパラガスを収穫してきたそう。採れたてのアスパラガスは、筋も苦味もなく、生で食べて美味しい。採れたてはこーんなに柔軟。

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山下 浩典(山下商店)
糸島で採れるひじきやわかめなどの海産物を漁師から仕入れ、加工販売を行う創業20年の水産加工メーカーの若大将。異物が少なく綺麗な海水が自慢の糸島の海で採れる海藻を、自ら大鍋で炊き、看板商品である干しひじき、干しわかめを作り出す。明るく大らかな人柄で、山下商店のトップセールスはもちろん、糸島ブランドを県内外に知らしめる営業マンとしても活躍中。

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末住直道(米)
糸島市の南に面する雷山の麓で、家族と一緒に米を中心とした穀物をつくっている。淡麗な山川の水と、減農薬で丁寧に育てられた米は特に評判が高く、収穫する米の半分は、個人宅や飲食店との直接取引。精米すると酸化がはじまる、という米の性質を知る末住さん。注文が入ってから精米し、できるだけ早くに家庭や飲食店に届けるのが、美味しく食べてもらうために農家としてできる最後のコツだそうだ。

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