思想家・柳宗悦が説いた民衆的工藝、「民藝」。日々の生活のなかにある美を慈しみ、素材や作り手に思いを寄せることをコンセプトにする民藝を、今改めて民藝とは何か、そして、そのひろがりと今、これからを展望する展覧会が福岡市博物館で開催される。
本展では、民藝について「衣・食・住」をテーマにひも解き、暮らしで用いられてきた美しい民藝の品々約150件を展示。また、今に続く民藝の産地で働く作り手と、受け継がれている手仕事も紹介する。現在の民藝ブームに大きな役割を果たしてきたテリー・エリスと北村恵子(MOGI Folk Art ディレクター)による、現代のライフスタイルと民藝を融合したインスタレーションも見どころのひとつだ。

スリップウェア鶏文鉢 イギリス 18世紀後半 日本民藝館蔵 Photo: Yuki Ogawa
・2025年2月8日(土)~ 4月6日(日)
・9:30~17:30(最終入場17:00)
・休館日:月曜 *2月24日(月祝)は開館し、2月25日(火)は休館
・観覧料:¥1,600、高大生¥1,200、小中生¥800
・福岡市博物館
・福岡市早良区百道浜3-1-1
・https://mingei-kurashi.exhibit.jp/

角酒瓶 小谷眞三 倉敷(岡山)1979年/酒瓶 小谷眞三 倉敷(岡山)1985年頃/栓付瓶 メキシコ 20世紀中頃 いずれも日本民藝館蔵 Photo: Yuki Ogawa