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カイル・リックス
出身:ニューヨーク(米国)
滞在:1年半
職業:シェフ、セィア共同経営者
キュイジーヌについて語らせると、ニューヨーク出身のカイル・リックスの右に出る者はそういない。流行が渦巻くニューヨークのトップレストランで、著名シェフ、デイビッド・ボウリーの元で働き、目の肥えたセレブたちにケータリングサービスを提供するなど華やかな経験をもつ。そんな彼を九州に惹き付けたのは、街と人が醸し出す穏やかさと椰子の木(!)。西中州の那珂川沿いに構えたニューヨークスタイルのフレンチレストラン“セィア”では「弱火でゆっくりと調理した魚とカボチャのピューレ バルサミコ風味りんご添え」のような、創造力に富んだフュージョン料理を楽しむことができる。フランス語でグリーンハウスを意味するSerreでは、柳橋連合市場や友人が営む佐賀の農場から新鮮な食材を仕入れ、ハーブはレストラン内で栽培もしている。この若き情熱家カイルが何かやってくれることを期待する客も多く、彼もまた、福岡を可能性に満ちた肥沃な土地と見立て、新たな食のベンチャーという種蒔きに適していると、期待に胸を膨らませている。Serre HP: http://www.serre.jp
Originally published in Fukuoka Now Magazine (fn183, Mar. 2014)