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黒田家代々の墓がある崇福寺

年のNHK大河ドラマは、福岡藩の藩祖・黒田官兵衛孝高(かんべえよしたか)を主人公にした「軍師官兵衛」に決まりました。官兵衛は播磨国(兵庫県)姫路に生まれ、後に出家して如水(じょすい)と名のります。関ヶ原の戦いでは息子・長政とともに功績をあげて筑前国(福岡県)を与えられ、福岡藩の歴史が始まります。

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如水・長政親子の墓があるのが博多区千代町にある崇福寺というお寺です。境内の奥に広がる墓所には博多の豪商や政治家など、多くの著名人が眠っているのですが、さらに奥に進むと藤水門(とうすいもん)で仕切られた広々とした一角に、ひときわ大きな墓がいくつも建っています。如水・長政親子をはじめ歴代藩主6名がここに眠っているのです。
崇福寺は1240年に太宰府に創建されたお寺ですが、黒田長政が1600年以降に現在地に移して黒田家の菩提寺としました。黒田家とは大変ゆかりが深く、山門はかつての福岡城の本丸表御門を移築したものです。また唐門は、黒田家が福岡城の前に築いた名島城(東区)の遺構を利用しています。こうした格式の高さの一方で、境内には庶民が信仰するお地蔵様がたくさん並び、地域の人々が毎日参拝に訪れています。
特別な場合以外は閉ざされていた黒田家墓所入り口の藤水門ですが、今年から9:00~17:00の間は開門されるようになりました。堂々たる歴代藩主の墓は一見の価値があります。また3月20日は黒田如水の命日にあたります。黒田家ゆかりの人々が集まって活動している藤香会では、毎年この日に法要を行っています。事前の清掃ボランティアや法要には一般も参加できます。黒田家に興味がある人は一度訪れてはいかがでしょうか。

Originally published in Fukuoka Now Magazine (fn171, Mar. 2013)

Category
Art & Culture
Fukuoka City
Published: Feb 28, 2013 / Last Updated: May 28, 2019

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