博多湾沿岸の地域では、町内の寺社の夏季大祭に際し、縦2mx横4mほどの大きな和紙に武者絵などを描いて灯籠をつくり、道辻に掲げる風習がある。江戸中期の暴風雨や疫病の犠牲者を供養するために始まったと言われ、神仏に奉納する灯であると同時に、参拝者から非日常的な心情を引き出すディスプレイだ。今年は各地での展示が終わったら、福岡市内に伝わる大灯籠絵約60点が福岡市博物館に一堂に展示される。ディープな地域の魅力と文化を垣間見れるはずだ。
・2024年9月13日(金)~11月4日(月祝)
・9:30〜17:30(最終入館17:00)
・休館:月曜(祝休日の場合は翌平日)
・¥1,200、高大生¥800、中学生以下無料
・福岡市博物館2F 特別展示室
・福岡市早良区百道浜3-1-1
・https://museum.city.fukuoka.jp/
福岡各地の大灯籠を飾る2024年の行事
・2024年7月23~24日
箱崎 網屋天満宮(福岡市東区箱崎2-10-20)
*今年は特別展「大灯籠絵」に万全のコンディションで出品するために大灯籠は飾らない予定
・2024年7月24日
叶院 普賢堂の千灯明(福岡市博多区上呉服町6-8)
・2024年8月16日
千代 松栄地蔵尊夏祭り(福岡市博多区千代3-38)
・2024年8月17日
黒門 水導観音夏祭り(福岡市中央区黒門6-16)
・2024年8月24~25日
唐人町 八兵衛地蔵夏祭り(福岡市中央区唐人町1-8-53)
・2024年8月24~26日
大浜流灌頂(福岡市博多区大博町周辺)