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六月博多座大歌舞伎

START: Jun 2, 2018 END: Jun 26, 2018

代目松本幸四郎改め二代目松本白鸚、七代目市川染五郎改め十代目松本幸四郎の襲名披露公演。昼の部『伊達の十役』では襲名したばかりの十代目松本幸四郎が男女十役を一人でこなし、40回を超す早替りで観客を魅せる。夜の部では、江戸を舞台とした人間ドラマや、襲名を祝う口上、囃子に三味線を加えた歌舞伎らしい音楽と長い白毛を豪快に振る獅子の精の舞など、華やかな名舞台がラインナップ。

• 6月2日(土)〜6月26日(火)
• 昼の部11:00〜、夜の部16:20〜
• 一般:¥5,000〜¥18,000(オンライン購入可:http://hakataza.e-tix.jp/pc/hakataza.html
• 博多座
福岡市博多区下川端町2-1
092-263-5555(10:00〜18:00)
http://www.hakataza.co.jp/lineup/h30-6/

六月博多座大歌舞伎のハイライト

昼の部 『伊達の十役(だてのじゅうやく)』

11:00〜15:20

主演の松本幸四郎が、主要な役どころの男女十役を一人でこなし、合計40回を超す驚異の早替りを行う。妖術を使って空を飛ぶ「宙乗り(ちゅうのり)」や、暗やみの場面で互いに探り合いながら死闘を繰り広げる「だんまり」も、この歌舞伎の見どころ。
舞台の最初に、主役の松本幸四郎(まつもと・こうしろう)が写真パネルを使って、演じ分ける10人の相関関係の説明をする。
悪だくみを考えている足利(あしかが)将軍家の家来の仁木弾正(にっき・だんじょう)は、足利(あしかが)政権転覆を企てた末に処刑された亡き父の亡霊から、ねずみに変身する妖術を授かった。弾正は亡き父の無念を晴らすため、自分の主人(足利将軍)を遊興におぼれるよう仕向け、また主人の跡継ぎの息子を毒殺することで、自分が足利将軍家を乗っ取ろうと企んでいた。
一方、与右衛門(よえもん)は、家に仕える女中との密通が発覚し、処刑されるところ主君の足利将軍から許され助けられていた。弾正の隠謀を知った与右衛門は、命を助けられた主君の恩義に報いるため弾正の悪事を防ごうとするが…。

夜の部

16:20~21:05

夜の部 第一幕 『俊寛』(しゅんかん)
政権の転覆を謀議した罪で、3人が絶海の孤島に流刑に処されて、はや3年。
そのうちの一人が、島に住む若い娘と結婚することになり、ささやかな幸せを喜び合う3人。そこに3人の流刑の終わりを告げる船が到着する。結婚したばかりの娘は、都に帰る3人と一緒の乗船は許されない。
主人公の俊寛は、自分の代わりに娘を船に乗せてやるものの、船が遠ざかるにつれ、孤独感にさいなまれる主人公の姿に胸が締め付けられる。

夜の部 第二幕 襲名披露 口上(こうじょう)
松本白鸚(まつもと・はくおう)、松本幸四郎(まつもと・こうしろう)の襲名(その家代々の芸名を引き継ぐおめでたいこと)をお祝いする舞台。主な役者が裃(かみしも)を来て舞台に勢ぞろいし、ひとりずつ挨拶「口上」をする。

夜の部 第三幕 『魚屋宗五郎』(さかなや・そうごろう)
宗五郎の家族は悲しみに暮れている。武家の女中として勤めに出していた妹が、家来と密通していた罪(当時は主君に忠誠を立てて仕えることを第一とし、使用人同士で恋愛関係に陥ることは死罪に値した)により、主君により死刑にされたと知らされたからである。そこへ妹の同僚が弔問に現れ、妹の罪は、策略による無実の罪であったと知った主人公・宗五郎は、酒乱の傾向があるため自らを律して禁酒中であったにも関わらず、ついに耐え兼ねて酒を飲んでしまう。酔った宗五郎は、妹の無念を晴らすために仕えていた武家に乗り込んだ…。
 妹の死の真相を知った宗五郎が、禁酒の誓いを破って酒を飲み、ついには酒乱の状態となっていく場面が大きな見せ場です。江戸の庶民を活き活きと描いた黙阿弥(もくあみ)の傑作。

夜の部 第四幕 『春興鏡獅子』
 正月、将軍のいる江戸城の御殿。新年の恒例行事である御鏡曳き(おかがみひき)が行われ、将軍に指名されたお気に入りの女中である弥生(やよい)が縁起の良い舞を踊ることになる。可憐に踊り始めた弥生だが、祭壇にまつられた獅子頭(獅子舞に使う仮面)を手にとり、踊りを披露しようとすると、獅子の魂が弥生に乗りうつり、弥生は姿を消してしまう。やがて、勇壮な獅子の精霊が現れ、獅子の狂った踊りを見せ始める。
 前半は可憐な女中、後半は勇壮な獅子の精霊と、全く性格の異なる舞踊が一番のみどころ。格調の高い演奏も楽しめる。

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Published: May 17, 2018 / Last Updated: May 23, 2018

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