浮世絵の一分野である死絵(しにえ)は、歌舞伎役者をはじめ有名人の訃報を伝える絵のことだ。 その訃報と追善を兼ねて江戸中期から明治後期にかけて積極的に出版されたと言われている。描かれる役者が、すでにこの世にいないことがわかるように、死装束をつけたり、三途の川や蓮華、極楽の建物など、死や他界を象徴するモティーフが積極的に描かれている。江戸時代における死に対する捉え方もうかがい知ることができる、カラフルでユーモラスな死絵を通じて、様々な考察ができるだろう。
死絵 八代目市川団十郎「なに故に…」(部分)
Shini-e (Death Print) Ichikawa Danjuro VIII
・2019年5月8日(水)〜2019年7月7日(日)
・9:30〜17:30(最終入場17:00)
・休館:月曜(※祝休日の場合は翌平日に休館)
・一般¥200、高大生¥150、中学生以下無料
・福岡市博物館
・福岡市早良区百道浜3-1-1
・092-845-5011
・http://museum.city.fukuoka.jp
初代松本錦升(部分)
Shini-e (Death Print) Matsumoto Kinsho I