780年以上にわたり福岡の街とともに歩んできた夏の風物詩・博多祇園山笠。ユネスコ無形文化遺産にも登録されるこの祭りは、地域の人々の信仰や誇り、そして職人たちのものづくりの技が結びついて育まれてきました。その華やかな風景を支えているのが、博多人形や博多織、久留米絣といった福岡を代表する伝統工芸です。
この夏、アクロス福岡・匠ギャラリーでは、博多祇園山笠を支える伝統工芸に焦点を当てた特別展を開催。実際に山笠で用いられる装束や舁山(かきやま)の人形の展示をはじめ、職人による制作実演、ワークショップなどを通して、祭りの背景にあるものづくりの世界を紹介します。

特別展示
博多祇園山笠で実際に用いられた伝統工芸品を展示します。
1. 装束展示
博多祇園山笠の正装として着用された当番法被、山舁きで着用された水法被、手拭い等の装束を展示します。山笠や装束を解説した日英パネルあり。

2. 舁山笠(博多人形)展示
2025年の博多祇園山笠で製作され、今年山解きされた飾り人形を一部展示します。

3. 国指定伝統的工芸品:博多織・久留米絣 名品展
熟練の博多人形師による希少な一品作品、国の重要無形文化財に指定されている久留米絣技術保持者会の作品など、高度な技術を持つ伝統工芸の職人たちの貴重な作品を展示します。伝統的な着物のスタイリング展示、代表作など。

その他、博多織の織機や、福岡を代表する多彩な伝統工芸品の数々を展示します。
制作実演
会期中の土・日・祝日には、博多人形師や博多織・久留米絣の職人たちが制作の様子を公開。作品が形づくられていく工程を間近で見ながら、日英通訳(韓国語、中国語通訳もあり)を交えたトークとともに、受け継がれてきた技術や意匠に込められた意味を知ることができます。希望者にはその場で、製作の工程の一部を体験することができます。
- 日時:会期中の土日祝日11:00〜、14:00〜
・6月30日(火): 博多織(13:00〜)
・7月4日(土)、5日(日):久留米絣
・7月11日(土)、12日(日):博多織
・7月18日(土)〜20日(月祝):博多人形
- 参加無料
- 会場:2F特別展示室

ワークショップ
一流の職人から直接教わる、世界にひとつだけのモノづくり。福岡の伝統工芸品を使ったもの作りに挑戦できます。事前予約は不要、作品は持ち帰ることができます。
- 当日受付(予約不要)
- 会場:匠ギャラリー2F ワークショップスペース
- 詳細:https://acros.or.jp/takumi/page/32.html

6月30日(火)
博多織:万華鏡作り
時間:13:00/14:00/15:00
所要時間:30〜40分
体験料:¥2,000
7月1日(水)〜17日(金)
※7月11・12日除く
博多織:キーホルダー作り
時間:12:00/15:00
所要時間:約30分
体験料:¥1,000
久留米絣:両面くるみボタン作り
時間:12:00/15:00
所要時間:約30分
体験料:¥1,000
7月11日(土)
博多織:キャンバスで織物を作ろう
時間:11:00/14:00
所要時間:60〜90分
体験料:¥2,000
7月12日(日)
博多織:くるみボタンのブローチづくり
時間:11:00/12:00/13:00/14:00
所要時間:約40分
体験料:¥2,000
7月18日(土)
博多人形:山笠人形の絵付け体験
時間:12:00/15:00
所要時間:約40分
体験料:¥4,000
7月19日(日)
博多人形:山笠人形作り体験
時間:11:00/14:00
所要時間:90〜120分
体験料:¥4,000
7月20日(月・祝)
博多人形:博多人形絵付け体験(桃太郎・浦島太郎・金太郎)
時間:12:00/15:00
所要時間:約90分
体験料:¥1,500

展示エリアでは、実際に博多祇園山笠で使用された法被や手拭いなどの装束、2025年の山笠を彩った飾り人形の一部を特別公開。さらに、国指定伝統的工芸品である博多織・久留米絣の名品や、熟練の博多人形師による希少な作品も展示されます。
山笠を見て、その熱気を感じるだけでなく、その文化を支える職人たちの技や美意識に触れられる本展。祭りと工芸、そして福岡のものづくり文化をより深く知ることができる、山笠シーズンならではの特別な機会です。
博多祇園山笠と伝統工芸展
- 2026年6月30日(火)~7月20日(月祝)
- 10:00〜18:00(最終日は16:00まで)
- アクロス福岡 匠ギャラリー(福岡市中央区天神1-1-1)
- 入場無料
- https://www.acros.or.jp/takumi/
