福岡のコーヒーシーンに、シンガポールから新しい仲間が加わりました。
2012年にシンガポールで誕生したスペシャルティコーヒーロースター「NYLON COFFEE(ナイロンコーヒー)」が、福岡市中央区高砂に海外1号店をオープン。9月からのソフトオープン期間を経て、10月30日にグランドオープンを迎えました。

シンガポールの住宅街から、福岡・高砂へ
NYLON COFFEEが生まれたのは、シンガポールのエバートン・パーク。公営住宅が並ぶ落ち着いたエリアで、創業者のDennis Tang(デニス・タン)とJia Min Lee(ジアミン・リー)夫妻が、2012年に焙煎所を併設した小さなコーヒーバーを開きました。NYLONという名前は、二人がかつて仕事で暮らしたニューヨーク(NY)とロンドン(LON)に由来します。
二人が大切にしてきたのは、世界各地の生産者と直接つながり、豆の個性を引き出す焙煎を行い、おいしいコーヒーを届けること。そして、コーヒーをきっかけに人が集まり、会話が生まれる場所をつくることです。

福岡店の舞台は、住宅やオフィス、昔ながらの商店と新しい個人店が混在する高砂。賑やかな天神から少し離れたこの街に、シンガポールと福岡をつなぐ新しいコーヒースポットが誕生しました。
コーヒーの向こうに、生産者の顔が見える
NYLON COFFEEでは、創業者自身が産地を訪れ、生産者との関係を築きながらコーヒー豆を買い付けています。焙煎で重視するのは、豆本来の甘さ、バランス、そしてクリアな味わい。収穫時期に合わせて豆を仕入れ、それぞれの産地が持つ個性を楽しめるようにしています。
福岡店で使う豆も、シンガポールの焙煎所で焙煎したものを空輸。日々の一杯を通じて、世界のさまざまな産地のコーヒーに出会えます。

コーヒーのお供には、ココナッツミルクと卵などでつくる甘いカヤジャムを使った「カヤトースト」や、東南アジアで親しまれる香りのよい植物・パンダンを使った、店内手作りのシフォンケーキも。シンガポールらしい味を福岡でも楽しめます。
福岡とシンガポールをつなぐ人たち
福岡店の立ち上げを担うのは、シンガポールのNYLON COFFEEでバリスタとして働き、福岡へ移住したAlexia Hsu(アレクシア・シュー)。店舗の空間デザインは、福岡を拠点とするURBANIXが担当。店内には人が自然と集まり、言葉を交わせるような工夫が施されています。
グランドオープンに合わせて、エルサルバドルの「Las Palmas(ラス・パルマス)」のコーヒーを4種類のスタイルで楽しめる、限定の飲み比べセットも提供。

エスプレッソ、ミルクを加えたホワイト、パカマラ種のチルドブリュー、ゲイシャ種のフィルターコーヒー。同じ生産地の豆でも、品種や精製方法、淹れ方によって香りや味わいが変わる面白さを体験できます。
Las Palmasは、エルサルバドルのテカパ火山に位置する、125年以上続く家族経営の農園「Los Pirineos(ロス・ピリネオス)」の一角。NYLON COFFEEが生産者との関係を大切にしながら、長年取引を続けているコーヒーです。

シンガポールから高砂へ。おいしいコーヒーとともに、新しい出会いや会話が生まれる場所が増えました。
Welcome to Fukuoka, NYLON COFFEE!
NYLON COFFEE FUKUOKA
- 所在:福岡市中央区高砂2-14-3
- 営業:9:00〜17:00
- 定休:火曜
- Website|Instagram