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ニホンゴデキント?

ホンゴデキント?

日本に住んでいると「えっ?僕、日本語話せるけど?」て思わず言いたくなる場面がしばしばだよね。マックへ行けば店員は英語メニューを用意したり、ジェスチャーでオーダーを取ろうとしたり。また先週撤去された自転車を引き取りに行った時も、英語で話しかけられたし。僕にとって必要じゃない親切にははがゆささえ感じるけれど、日本語を勉強しない「一部の外国人」には嬉しい限りだろうね。
日本で初対面の人に必ず質問されるのが、「英語を教えているの?」というもの。僕自身は英語の講師でもないし、日本にいる外国人だからといって職業を判断しないでほしい。


こんな風なステレオタイプのイメージの定着は、多くの外国人が日本で暮らしながらも日本語を学ぼうとしていないからだと思うな。僕らが「外国人」として区別される基準は日本語が話せるかどうか。だから日本に1年以上滞在予定の外国人は日本語を勉強するべきだと思う。もちろん日本の言葉や文化が好きで語学学習に熱心な人はもちろんいる。ただ僕がアドバイスしたい相手はその他の日本語を勉強しない、または日本に来たばかりの人。彼らは日本語を話さずにどうやって日本で生きていくつもりか疑問だ。
日本は「住み心地」がよい上に、外国人同士で溜まれる場所があるのも日本語習得の必然性を感じない理由のひとつだろう。日本人は外国人に対して本当に甘いと思う。あるスーパーで店員から「雨降りそうですね」と聞かれ「はい」と答えた僕に、店員は一言「日本語お上手ですね!」だって!日本人は外国人が日本語を話すものとは思わないようだ。これが英語圏の国ならわけがちがう。外国人はできるだけ早く英語をマスターすることを要求されるし、学習しない人には冷たい視線が向けられる。
日本語を学習することのメリットは?日本語が話せることで日本で会社務めなど、社会人としてのポジションが得られ、プライベートの楽しみも広がる。つまり、英語講師以外のキャリアを積みたければ言語の習得は必須で、日本語が話せないと、日本人の友人の数も少なくなる。そして何より、日本語があまりにタドタドしかったら日本社会で貢献できるチャンスを大幅に減らしてしまうのだ。
ここでオススメしたいのは地域のスポーツクラブなどにも参加し、日本人と日本語でコミュニケーションをとるという方法。もちろん最初は大変かもしれないけど、ぜひトライしてほしい。そう、たとえ短期滞在予定でも
”ガイジンバー”巡りでばかりで終わらせてほしくないな。また、12月に行われる実用日本語検定などを目指して、目標を絞り込もう。頑張れば、毎年レベルアップができるはず。また日本語学校へ通うのもひとつの手だ。
僕の経験からいうと、読み書きに比べ会話をマスターするのはそう難しいことではない。日本語と英語の違いを分かり、その壁を越えれば、英語よりも簡単な部分がいろいろと見えてくるはずだ。
だからどうか諦めないでほしい。言葉ひとつで日本での時間を楽しく過ごせるかがかかっているのだ。ドォデショ?

Originally published in Fukuoka Now magazine (fn92 Aug. 2006)

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Fukuoka City
Published: Aug 1, 2006 / Last Updated: Aug 1, 2019

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