日本では縁起物や子どもの玩具として親しまれているダルマ。実はこのダルマの正体は、6世紀はじめにインドから中国に来て禅の教えを伝えたとされる仏教僧の達磨。達磨を祖とする仏教宗派の寺院に受け継がれた木造の達磨や画像は、江戸時代以降、広く日本人の大衆文化にも浸透した。衣で全身を覆い、髭をはやして大きな瞳のずんぐりとした姿は、デフォルメされて愛嬌のあるダルマとして知る人も多いはず。今回の企画展では、流行病を遠ざける縁起物としても親しまれたダルマへの願いも込め、福岡市博物館所蔵の達磨像約20点が展示される。
原田嘉平作 浩宮殿下ダルマ運び：福岡市博物館提供
・7月21日（火）〜9月13日（日）
・休館：月曜
・9:30〜17:30（最終入場17:00）
・一般¥200、高大生¥150、中学生以下無料
・福岡市博物館 企画展示室2（黒田記念室）
・福岡市早良区百道浜3-1-1
・092-845-5011
・http://museum.city.fukuoka.jp/exhibition/558/
雲澤等悦筆 達磨図：福岡市博物館提供
