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福岡のホタル観賞ガイド2026

古くは平安時代にまで遡ると言われるホタル鑑賞の風習。『源氏物語』にも蛍を愛でる場面が描かれるなど、ホタルは古くから初夏の風物詩として親しまれてきました。現在も福岡や佐賀では、清流沿いの山間部や温泉地、都市近郊の公園などでホタル観賞を楽しむ文化が残り、地域によっては保全活動や観賞イベントも行われています。

ホタルは水質や周辺環境の影響を強く受ける繊細な生き物。特に西日本を中心に見られる大型の蛍・ゲンジボタルは清流環境を好み、川辺の自然や暗さが残る場所に多く生息しています。近年は地域住民や自治体による環境保全活動によって、生息環境を守る取り組みも各地で続けられています。温泉地に宿泊して夕食後に出かけたり、川沿いを散策しながら静かに鑑賞したりと、地域ごとに異なる初夏の楽しみ方ができるのも魅力です。

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福岡ほたるガイド2023, Fukuoka Firefly Watching Guide 2023

ホタルの鑑賞タイミング

ホタルが活発に飛ぶのは、日没後20:00〜21:00頃が目安。雨上がりで湿度が高く、風の少ない夜は観賞に適しています。
鑑賞スポット周辺は暗い場所も多いため、足元に注意しながら静かに鑑賞しましょう。ホタルは強い光を嫌うため、ライトやスマートフォン、カメラのフラッシュ使用は控えるのがおすすめです。

九州で鑑賞出来る主なホタルの種類

ホタルは世界で約2,000種、日本では約50種が確認されています。全てのホタルが発光するわけではありませんが、日本のホタルは約40種が発光します。

中でもゲンジボタルは、日本で見られるホタルの中でも特に強い光を放つ種類として知られています。卵・幼虫・成虫の各段階で発光し、夜に川辺を飛び交うのは主にオス。草や葉の上で小さく光るメスを探しながら飛び交います。

ゲンジボタル
日本で「ホタル」といえば、このゲンジボタルを指すことが多い日本固有種。九州から本州に広く分布し、幼虫期は清流で過ごします。ゆっくり大きく光りながら飛ぶ姿が特徴です。

ヘイケボタル
ゲンジボタルと並んで日本で広く見られる種類。ゲンジボタルよりやや小型で、水田や湿地、用水路周辺などに生息します。細かく点滅するような光り方が特徴です。

ヒメボタル
日本固有種で、強く細かく点滅するフラッシュのような光が特徴。森林内に生息することが多く、人目につきにくいため、ゲンジボタルやヘイケボタルほど知られていません。

 

福岡近郊のホタルスポット

つばめの杜ひろば|福岡市博多区
福吉川|福岡県糸島市
本木川自然公園 ほたるの里|福岡県福津市
ホタルの里公園|福岡県宗像市
小塩地区・小塩川|福岡県うきは市
呉ダム渓流公園|福岡県田川郡
源じいの森 ほたる鑑賞会|福岡県田川郡
棚田親水公園|福岡県朝倉郡
岩屋湧水|福岡県朝倉郡
山川蒲地山ため池|福岡県みやま市
田代川|福岡県北九州市
嬉野温泉地区|佐賀県嬉野市

 

つばめの杜ひろば(JR博多シティ)

博多駅直結でアクセスできる、期間限定の都市型ホタル観賞スポットです。屋上内に整備されたビオトープ「ホタルの小庭」では、育成されたゲンジボタルが飛び交います。

観賞に適した時間帯は20:00以降で、特に20:30前後に発光が活発になる傾向があります。雨の日は飛翔や発光が少なくなりますが、雨上がりで湿度が高い日は活動が活発になることがあります。観賞時はビオトープ内へ立ち入らず、周囲から静かに鑑賞しましょう。

JR Hakata City Tsubame no Mori Hiroba - firefly, JR博多シティ屋上つばめの杜ひろばのホタル

つばめの杜ひろば「ホタルの小庭」

 

福吉川(糸島まむしの湯)

糸島市の温泉施設「まむしの湯」周辺では、福吉川沿いでホタルを観賞できます。5月下旬頃からは、施設敷地内にも観賞スペースが設けられ、温泉とあわせて初夏の自然を楽しめるスポットとして親しまれています。

観賞に適した時間帯は20:00過ぎ〜21:00頃。周辺は自然が多いため、足元に注意しながら静かに鑑賞しましょう。

Mamushi no yu, まむしの湯

まむしの湯(福吉川)

 

本木川自然公園 ほたるの里(福津市)

西郷川の源流近くにある「本木川自然公園」は、福津市内でも知られるホタル観賞スポットです。園内を流れる本木川沿いでは、5月下旬頃からゲンジボタルが舞い始め、小川沿いに腰掛けながら観賞を楽しめます。

観賞に適した時間帯は20:00〜21:00頃。雨天時や気温の低い日はホタルの活動が少なくなることがあります。園内に照明は少ないため、懐中電灯を持参し、周辺道路への路上駐車は避けましょう。

本木川自然公園 ほたるの里

 

ホタルの里公園(宗像市)

釣川沿いに整備された「ホタルの里公園」は、宗像市内でも知られるホタル観賞スポットです。園内ではゲンジボタル、ヘイケボタル、ヒメボタルが生息し、5月中旬頃から6月中旬頃にかけて観賞を楽しめます。遊歩道や広場も整備され、散策スポットとして親しまれています。

観賞に適した時間帯は20:00〜21:00頃。風がなく蒸し暑い曇りの日は、ホタルが活発に飛ぶ傾向があります。強い光を嫌うため、車のヘッドライトや懐中電灯、カメラのフラッシュ使用は控え、静かに鑑賞しましょう。ゴミの持ち帰りや路上駐車防止など、周辺環境への配慮もお忘れなく。

Hotaru no Sato Park, Munakata City, 宗像市ホタルの里公園

ホタルの里公園

 

小塩地区・小塩川(うきは市)

うきは市浮羽町の小塩地区は、「ホタルの里」として知られる地域です。地域住民による保全活動が続けられており、ホタルの餌となるカワニナの育成など、自然環境の維持にも取り組んでいます。小塩ホタルの里広場周辺の小塩川沿いには複数の観賞スポットが点在し、ゲンジボタル、ヘイケボタル、ヒメボタルを観賞できます。

観賞に適した時間帯は20:00頃〜21:00頃。周辺は自然が多く暗いため、足元に注意しながら静かに鑑賞しましょう。現地では「ホタル見どころマップ」も配布されています。

福岡ほたるガイド2023, Fukuoka Firefly Watching Guide 2023

小塩地区・小塩川

 

呉ダム渓流公園(田川郡香春町)

遠賀川の支流、呉川上流の自然を生かして整備された渓流公園で、園内にはウォーキングコースや親水ゾーンがあり、初夏には小川周辺を中心に多くのホタルが飛び交います。自然豊かな環境の中で観賞を楽しめる、人気のホタルスポットです。

観賞に適した時間帯は20:00頃〜21:00頃。周辺は暗く足元が見えにくいため、歩行時はご注意を。ホタルの生息環境を守るため、強い光や大きな音を避けて静かに鑑賞しよう。

Firefly Kure Dam, 呉ダムのホタル

呉ダム渓流公園

 

源じいの森(田川郡赤村)

赤村の「源じいの森」は、キャンプ場や温泉、宿泊施設を備えた自然体験施設。周辺には今川上流や十津川上流などのホタル観賞スポットが点在し、5月下旬から6月上旬頃にはゲンジボタルが飛び交います。自然豊かな赤村の環境を生かした、筑豊エリアを代表するホタル観賞地として知られています。

観賞に適した時間帯は20:00頃〜21:00頃。周辺は街灯が少なく暗いため、移動時は足元にご注意を。ホタルは強い光を嫌うため、懐中電灯やスマートフォン、カメラのフラッシュ使用は控え、静かに鑑賞しよう。

源じいの森(田川郡赤村)

 

棚田親水公園(朝倉郡東峰村)

東峰村の「棚田親水公園」は、小石原焼や高取焼の里として知られる山間エリアにあるホタル観賞スポット。宝珠山川流域の自然に囲まれた環境で、5月下旬から6月中旬頃にかけてゲンジボタルを観賞できます。2017年の九州北部豪雨後は、地域住民による保護活動も続けられています。

観賞に適した時間帯は20:00頃〜21:00頃。周辺は街灯が少なく暗いため、歩きやすい靴と懐中電灯の持参がおすすめ。6月6日18:00〜22:00には「ほたる祭り」も開催されます。

福岡ほたるガイド2023, Fukuoka Firefly Watching Guide 2023

棚田親水公園

 

岩屋湧水(朝倉郡東峰村)

東峰村の「岩屋湧水」は、日田彦山線BRT「筑前岩屋駅」のすぐ隣にある湧水スポット。環境省の「平成の名水百選」に福岡県で唯一選ばれた湧水地として知られ、周辺を流れる宝珠山川の清流沿いでは、5月下旬から6月上旬頃にかけてゲンジボタルを観賞できます。水汲み場として親しまれる一方、初夏にはホタル観賞スポットとしても多くの人が訪れます。

観賞に適した時間帯は20:00頃〜21:00頃。周辺は街灯が少なく暗いため、足元に注意しながら静かに鑑賞しよう。ホタルは強い光を嫌うため、ライトやカメラのフラッシュ使用は控えて。

岩屋湧水

 

かも川公園(蒲池山ため池周辺)

みやま市の「蒲池山ため池」は、江戸時代に築造された歴史ある農業用ため池で、農林水産省の「ため池百選」に福岡県内で唯一選ばれた自然豊かなエリアです。ため池上流にある「かも川公園」周辺では、5月下旬から6月上旬頃にかけてゲンジボタルを観賞できます。地域住民による環境保全活動も続けられており、初夏には多くの人が訪れます。

観賞に適した時間帯は20:00頃〜21:00頃。周辺は暗いため、足元に注意しながら静かに鑑賞しよう。ホタルは強い光を嫌うため、ライトやカメラのフラッシュ使用は控えて。

Yamakawa Kamachi-yama Reservoir, 山川蒲地山ため池

かも川公園

 

田代川(北九州市)

北九州市八幡東区を流れる田代川周辺は、市内でもホタルの飛翔数が多いことで知られる観賞スポットです。手付かずの自然が残る川沿いでは、5月中旬から6月上旬頃にかけてゲンジボタルが飛び交い、ピーク時には数千匹が見られることもあります。特に、旧九州民芸村から田代橋周辺までの約1,500mが観賞エリアとして親しまれています。

観賞に適した時間帯は20:00頃〜21:00頃。田代川せせらぎ広場から旧九州民芸村までの約500mほどの川沿いを散策しながらホタルを観賞できます。周辺は暗いため、足元に注意しながら静かに鑑賞しよう。ホタルは強い光を嫌うため、ライトやカメラのフラッシュ使用は控えて。

Firefly Tashiro River, 田代川のホタル

北九州市提供

田代川せせらぎ広場

 

嬉野温泉(佐賀県)

嬉野温泉周辺には、温泉街からアクセスできるホタル観賞スポットが点在しています。中でも岩屋川内ダム上流エリアは、自然が多く残る観賞スポットとして知られ、5月下旬から6月中旬頃にかけてゲンジボタルが飛び交います。温泉街に宿泊し、夕食後にホタル観賞へ出かける初夏の楽しみしても親しまれています。期間中(2026年5月30〜31日、6月1〜8日)は、嬉野温泉街からホタルスポットを巡る予約制の「ホタルバス」も運行されます。

観賞に適した時間帯は20:00頃〜21:00頃。周辺は暗いため、足元に注意しながら静かに鑑賞しよう。ホタルは強い光を嫌うため、ライトやカメラのフラッシュ使用は控えて。

福岡ほたるガイド2023, Fukuoka Firefly Watching Guide 2023

嬉野温泉地区(岩屋川内ダム周辺)

 


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Last updated May 2026.
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