讃岐うどんを看板に掲げ、11年にわたり舞鶴で愛される「さぬきうどん大木戸」。うどん消費量が日本一の香川県の本店の流れを汲むだけに、コシの強さで勝負する頑なな讃岐うどんかと思いきや、店主の木村真さんが作る一杯は驚くほどしなやかで、柔軟。創業当時は本場直伝のコシが強いうどん麺で勝負していたが、この土地に根付くうどんをという思いで独自の一杯を追求。“讃岐生まれ、舞鶴育ち”というキャッチコピーがしっくりくる、まさに福岡で進化した讃岐うどんだ。讃岐らしい強いコシは残しながらも、口当たりはふんわり。その秘密は熟成時間や温度管理で、さらに国産小麦を厳選することで小麦の香り、風味もしっかり。ダシも福岡の土地柄に合わせ、まろやかな味わいに仕上げているが、「瀬戸内・伊吹島のイリコ、羅臼昆布など使う素材は本店とほとんど変わりません。」と木村さん。ここまで独自のうどんを追求し、クオリティの高い一杯を供しながら、「完璧とはいえない」と続ける。まだまだ目指す“上”があると話す木村さん。そんな彼が営むからこそ、11年にわたって食通の街・福岡で愛されてきたのだ。
メニュー：かけ（温かいうどん麺＋温かいスープ）¥380、ひやあつ（冷たいうどん麺＋温かいスープ）¥380、冷やしかけ（冷たいうどん麺＋冷たいスープ）¥380、ぶっかけ（うどん麺の上に大根おろしとネギ。温・冷が選べる）¥530、湯だめ（水でシメたうどん麺を温め直し、釜の湯に入れて提供。温かいダシにつけて味わう）¥480、かまあげげ（茹で上がる直前のうどん麺を釜から出し、釜の湯を張って提供。温かいダシにつけて味わう）¥530、しょうゆ（ネギをのせたうどん麺の上に醤油をかけて味わう）¥360、かま玉（茹で上がる直前のうどん麺の上に生卵とネギをトッピング。醤油と天かすをかけて、よく混ぜて味わう）¥530、ちくわ天¥500、ごぼう天¥500、ちくぼー（ちくわ天＆ごぼう天）¥500、梅こんぶ¥480、かしわおにぎり1個￥90
*カード支払い：不可 / 予約：不可 / アルコール：提供あり / 禁煙
Originally published in Fukuoka Now Magazine (fn228, Dec. 2017)
