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海と暮らしに出会う、福岡イーストコースト 志賀島の1泊2日

福岡の中心部から、ほんの少し東へ。
天神や博多の賑わいを抜けて船に乗れば、その先に待っているのは、海と空がぐっと近くなる福岡のイーストコースト(East Coast)です。

海の中道から志賀島へと続くエリアは、同じ福岡市内とは思えないほど表情が変わります。海辺を自転車で走り、島の食堂や寺を訪ね、夜は海を望むホテルへ。翌朝には、松林の中を馬に乗って歩く。今回は、福岡と海との距離を身体で感じる、1泊2日の海辺の旅を紹介します。

Bayside place Hakata ベイサイドプレイス博多

船に乗った瞬間から、旅が始まる

旅のスタートは博多ふ頭。ベイサイドプレイス博多から「うみなかライン」に乗り、海の中道へ向かいます。
海の中道へは電車や車でもアクセスできますが、高速船で向かうと所要時間は約20分。港を離れるにつれて街並みが少しずつ遠ざかり、海の上から福岡を眺める時間そのものが、旅の始まりになります。

海の中道桟橋から、この日の宿「THE LUIGANS Spa & Resort」までは徒歩約3分。まずホテルに荷物を預けたら、ここからは自転車に乗り換えます。ホテルでは電動アシスト自転車をレンタルでき、海沿いの道を抜けて志賀島まで走ることができます。

海の中道ホテル luiganz uminonakamichi hotel

海の両側を眺めながら、志賀島へ

海の中道から志賀島へ向かう道は、この旅のハイライトのひとつです。
潮の匂いを感じながらペダルを漕ぎ、右に左に海が見える細長い陸地を進んでいく。車なら通り過ぎてしまう風景も、自転車だと海の色や風向き、集落の気配までよく分かります。

海の中道サイクリング uminonakamichi

海の中道の先にある陸続きの志賀島は、国宝「漢委奴國王」の金印が発見された場所としても知られています。1784年、志賀島で農作業をしていた住人が、大きな石の下から偶然見つけたと伝えられる金印。土の中から現れた小さな金の印章は、はるか昔、この島が大陸と海で結ばれていたことを物語ります。

島のカレーでひと休み

ランチは、志賀島に移住したメガネ姿の夫婦が営む「MEGANE CURRY」へ。志賀島渡船場からも近い古い家を改装した店で、島の米や旬の食材を取り入れながら、スパイスの効いたカレーをつくっています。志賀島に新しい人が移り住み、土地と関わりながら店や文化をつくっていく——そんな今のEast Coastの空気を感じられる場所です。

Megane curry

ヴィーガンで楽しめるメニューが選択肢としてあり、その日の仕入れ次第では、地元で水揚げされた魚を使ったフィッシュカレーが登場することも。メニューに見つけたら、ぜひ選びたい一皿です。

megane curry

自転車を止め、島の店で昼を食べる。そんな何気ない時間も、この旅では大切です。目的地を次々に回るのではなく、島の日常の中に少し混ぜてもらうように過ごします。

700年続く寺で、自分の数珠をつくる

午後は、志賀島の高台にある「荘嚴寺」へ。約700年の歴史をもつ臨済宗東福寺派の寺院で、境内からは博多湾と玄界灘を見渡すことができます。

荘嚴寺 Shogonji

ここで体験するのが、数珠作り。好きな珠を選びながら一本の数珠に仕立てていきます。選んだ珠から、その日の気持ちや自分へのメッセージを読み取ってもらえるのも、この体験ならでは。

荘嚴寺 Shogonji

中には、福岡県西方沖地震で被災した本堂の木材からつくられた珠もあり、復興への感謝を込めた一珠として選ぶことができます。迎えてくれるのは、荘嚴寺を代々守り継ぐご家族の山﨑さん。お話を聞きながら手を動かす時間は、自然と会話が弾む和やかなひとときです。

再び自転車に乗って、夕方の志賀島を一周します。島の外周は約10km、自転車なら1時間ほど。海岸線に沿って走れば、玄界灘側には水平線まで広がる海、博多湾側には穏やかな水面と、その向こうに福岡の街並みが見えてきます。

海の中道 Uminonakamichi

海辺に泊まるという選択

サイクリングのゴールは、THE LUIGANS。戻ってチェックインします。街へ戻らず、そのまま海のそばで一日を終えることができます。
夕食はホテルで寿司を。島を自転車で走った一日の最後に、地魚を中心とした寿司を味わえば、海辺で過ごした一日が食卓までつながります。

海の中道でお寿司 sushi at Uminonakamichi

もっと島の暮らしに近づきたいなら、近海遊漁船ガルフで海へ出て釣りを楽しみ、その後、志賀島の「たべもの処まるりょう」で熟成魚と鮮魚を食べ比べるディナー体験もあります。

翌朝は、馬の背から海の中道を見る

翌朝はホテルで朝食をとり、海の中道海浜公園へ。
「ココペリウエスタンライディング」では、公園の自然の中を馬に乗って巡る体験ができます。博多湾に面した広場や松林、玄界灘側の白砂青松など、海の中道らしい風景を馬上から楽しめるのが魅力です。

海の中道海浜公園 Uminonakamichi seaside park

一泊するからこそ、前日の午後とは違う朝の光や海の色にも出会えます。中心部からこれほど近い場所で、時間帯によって変わる海辺の表情を楽しめるのも、このエリアならではです。

海の中道海浜公園 Uminonakamichi seaside park

昼にホテルをチェックアウトしたら、無料シャトルバスで博多へ戻ることも、海の中道から船で博多湾を渡ることもできます。

天神・博多から一歩出るだけで、海、島、食、信仰、アウトドア、そして人の暮らしがつながる福岡に出会えます。1泊2日ですべてを巡るのはもちろん、気になる場所だけを選んで日帰りで楽しむのもEast Coastの過ごし方。福岡の海辺を知るなら、まずは東へ。海を渡るところから始めてみよう。

うみなかライン|安田産業汽船

  • 区間:博多ふ頭〜海の中道、ももち〜海の中道
  • 所要時間:約20分
  • 片道:大人¥1,300、こども¥650
  • 公式webサイト

THE LUIGANS Spa & Resort

MEGANE CURRY

荘嚴寺

ココペリウエスタンライディング

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