10月10日土曜日。いつもの福岡の道が、国際ロードレースの舞台になります。
「マイナビ ツール・ド・九州2026」は、九州各地の公道を走るUCI(国際自転車競技連合)公認のサイクルロードレース。観戦は原則無料で、沿道から選手を応援するのはもちろん、入場無料のフィニッシュ会場でブースやステージ、地域のフードやドリンクを楽しみながらレースを追うこともできます。もっと近くで、じっくり見たい人には有料観覧席もあります。
食べて、飲んで、応援して。レースが近づくほど、街の熱気も上がっていく。スポーツ観戦をきっかけに、街全体が一日だけ大きな祭り会場になります。

自転車競技に詳しくなくても大丈夫!街へ遊びに行く感覚で天神へ出かけ、レースが今どこを走っているのかを大型ビジョンで確認し、選手たちが天神に近づいてきたら沿道へ。国際レースそのものが、少しずつ自分たちのいる街へ近づいてきます。
Fukuoka Nowでは「マイナビ ツール・ド・九州2026」の有料観戦チケットを10名にプレゼント。応募はこちらから。
自転車だから見える九州
自転車は、昔からシンプルで環境負荷の少ない移動手段です。
燃料を使わず、自分の力で進む。体を動かしながら移動でき、車や公共交通では通り過ぎてしまう小さな道や店先、海から吹く風、土地の匂い、坂の勾配まで感じることができます。
速すぎず、遅すぎない。目的地までの「途中」そのものが旅になるのが、自転車の面白さです。

そして、この感覚は九州という土地とよく似合います。
海に囲まれ、山が近く、都市と農村、漁港、温泉地、半島が短い距離の中に連続する九州では、少し走るだけで景色が大きく変わります。自転車は、そんな土地の起伏や暮らしを細やかに感じるのに向いた乗り物です。
私たちが楽しむサイクリングと、プロが競うロードレース。速度も目的も違いますが、共通しているのは、道路と風景を身体で直接感じながら進むこと。その極めつけが、ツール・ド・九州です。
海から、街のど真ん中へ
2026年の佐賀・福岡ステージは、佐賀県唐津市の波戸岬をスタートし、玄界灘沿いから糸島へ。海岸沿いを走って福岡市内へ入り、最後は九州最大級の商業エリア・天神でフィニッシュします。

都市型の自転車レースには、前日の佐世保で行われるような市街地の短いコースを何周もする「クリテリウム」もあります。しかし今回の福岡ステージは、それとは違います。唐津から糸島、そして大学や住宅街を抜けて約154kmもの距離を走ってきた国際ロードレース出場者たちが、最後に都市の中心へ入ってくる。普段は別々に感じている場所が、一本の道と一つのレースでつながります。
いつもの街そのものがスタジアムになる、それが、福岡でこのレースを見る面白さです。
平均42.6km/h。その速さを街で体感
ロードレースの速さは、具体的な数字で見るとイメージしやすくなります。
2025年の福岡ステージでは、筑後市から八女市までの120.43kmを、優勝したキリロ・ツァレンコ選手が2時間49分32秒で走破。平均速度は約42.6km/hでした。しかも、2級山岳を含むアップダウンのあるコースを6周しての記録です。

そして、そのスピードで走るのは一人ではありません。先行する数人の「逃げ」、それを追う大きな集団「プロトン」、さらにチームカーや審判車が続きます。テレビではコンパクトに見える集団も、実際には道路いっぱいに広がり、高速で一気に目の前を通過します。
そのスピード、音、風圧まで身体で感じられるのが、現地でロードレースを見る醍醐味です。
公道をレース会場にするということ
もうひとつ知っておきたいのが、この大会の裏側です。選手たちが走るのは、普段は通勤や買い物、物流、生活に使われている公道です。そこを国際レースのコースにするためには、交通規制、安全管理、沿道への周知、警察や自治体との調整、競技運営など、多くの準備が必要です。

しかも佐賀・福岡ステージは、ひとつの市や県だけで完結しません。県境を越え、複数の自治体をつなぎながらレースを成立させます。ツール・ド・九州は、行政、経済界、地域が連携してつくる大きなプロジェクトでもあります。一日だけ道路を止める。その言葉の裏には、九州を一つの舞台として見せるための多くの調整と覚悟があります。
食べて、飲んで、応援して、レースの余韻まで楽しむ。
福岡のフィニッシュ周辺は、レースを見るだけの場所ではありません。大型ビジョンでレースの行方を追いながら、ブースを巡り、ステージを楽しみ、地域のフードやドリンクを味わう。子どもも大人も一緒になって、一日をお祭り気分で過ごせます。

「いま先頭はどこ?」「あと何分で来る?」と会場のみんなで同じレースを追いかける時間も、現地観戦の楽しさのひとつ。数人が先行する「逃げ」、それを追う大きな集団「プロトン」、その「タイム差」。この3つだけ知っておけば、ライブ中継もぐっと面白くなります。
そして選手たちが福岡市内へ入ってきたら、いよいよ沿道へ。大きな歓声の中を高速で駆け抜け、天神でフィニッシュする瞬間をみんなで迎えます。
ゴール後は、走り終えた選手たちの表情を間近に感じられるのも楽しみです。喜びや悔しさ、疲労、チームメートと交わす言葉。福岡ステージは翌日以降もレースが続く途中の一日ですが、だからこそ、次のステージへ向かう選手たちの緊張感まで感じられます。博多の「どんたく」のように、街へ出た人みんなで盛り上がる一日。それが、福岡ステージならではの楽しみ方です。
STAGE 1:佐賀・福岡ステージ
2026年10月10日(土)スタート10:00予定
走行区間:唐津・波戸岬→唐津市 → 糸島市 → 福岡市・天神橋
応援会場:天神中央公園(福岡市中央区天神1)
博多と天神をつなぐ那珂川沿いにある都心の天神中央公園。福岡市役所に隣接し、芝生広場や旧福岡県公会堂貴賓館、建物と緑が一体となったステップガーデンで知られるアクロス福岡の緑豊かな景観が広がります。

有料観戦チケットを10名にプレゼント
沿道からの観戦は無料ですが、各ステージには、より近くでレースを楽しめる有料観戦席も用意されます。Fukuoka Nowでは、読者の中から抽選で10名に「マイナビ ツール・ド・九州2026」の有料観戦チケットをプレゼントします。応募時に、次の4ステージから観戦したい会場を選んでください。応募締切は2026年9月24日です。
- 佐世保クリテリウム:10月9日(金)
- 佐賀・福岡ステージ:10月10日(土)
- 大分・熊本ステージ:10月11日(日)
- 宮崎日南ステージ:10月12日(月)
4つのステージ、それぞれの九州を楽しむ
ツール・ド・九州は、レースとともに、九州の異なる地域を楽しめる機会でもあります。ひとつのステージを観戦するのも、何日かかけて追いかけるのも。コースの先には、それぞれの土地ならではの風景や食、街の個性があります。
佐世保クリテリウム
大会初日は、JR佐世保駅や佐世保港周辺の市街地を走るクリテリウム。約1.5kmのコースを30周し、総距離は約45kmです。同じ場所を選手たちが何度も通過するので、初めてロードレースを見る人にも観戦しやすいレースです。
- 2026年10月9日(金)
- スタート:13:00予定
- 走行区間:佐世保市中心部(JR佐世保駅・佐世保港周辺)
- 距離:約45km(1周約1.5km × 30周)
- イベント会場:させぼ五番街
- https://tourdekyushu.asia/stage/nagasaki/
レースの先にある風景:九十九島
佐世保から足を延ばしたいのが、大小の島々が浮かぶ九十九島。展望台から眺めるのはもちろん、遊覧船に乗れば、海の上から島々の景観を楽しめます。市街地に戻れば、佐世保バーガーをはじめ、独自の食文化も。レースとあわせて佐世保らしい一日を楽しめます。

STAGE 1:佐賀・福岡ステージ
佐賀県唐津市の波戸岬をスタートし、玄界灘を望む海岸線から糸島を経て福岡市内へ。最後は天神橋でフィニッシュする約154kmのロードレースです。海から郊外、そして都市の中心へと、景色が大きく変わっていくのもこのステージの特徴です。
- 2026年10月10日(土)
- スタート:10:00予定
- 走行区間:唐津・波戸岬→唐津市 → 糸島市 → 福岡市・天神橋
- 距離:約154km
- https://tourdekyushu.asia/stage/saga-fukuoka/
レースの先にある風景:波戸岬とPLA PLA
レースのスタート地点となる波戸岬は、東松浦半島の先端に位置し、玄界灘を一望できる景勝地です。スタート地点そのものを訪れる価値があります。あわせて立ち寄りたいのが、6月に波戸岬にオープンした「PLA PLA(プラプラ)」。北部九州の海岸に多く漂着する海洋ごみを背景に誕生した、海洋プラスチックをテーマにした施設で、展示や体験を通してその問題を学ぶことができます。
唐津を代表する美しい海辺の風景に、環境という新しい視点を加えてくれるスポットです。

STAGE 2:大分・熊本ステージ
大分県豊後大野から県境を越え、熊本県南阿蘇へと向かう山岳色の強いステージ。原尻の滝やくじゅう高原周辺を抜け、阿蘇エリアを横断して南阿蘇へ向かいます。九州らしい雄大な山の風景を背景に、選手たちの登坂力やチーム戦略が試されます。
- 2026年10月11日(日)
- スタート:10:00予定
- 走行区間:豊後大野市役所 → 竹田市 → 南小国町 → 産山村 → 阿蘇市 → 高森町 → 南阿蘇村役場
- 距離:約128km
- https://tourdekyushu.asia/stage/oita-kumamoto/
レースの先にある風景:阿蘇と原尻の滝
ダイナミックな風景を楽しむなら、このステージ。大分側にある原尻の滝は、田園の中に突然現れる幅約120m、高さ約20mの大瀑布です。さらに進むと、阿蘇くじゅう地域の草原や火山がつくる雄大な風景へ。レースの前後に車や自転車でゆっくり巡りたくなる、九州らしいスケールを感じられるエリアです。

STAGE 3:宮崎日南ステージ
最終ステージは、宮崎市から日南海岸へ。ひなた宮崎県総合運動公園をスタートし、日南市を経て宮崎市へ戻り、宮崎県庁前でフィニッシュします。約124kmのコースは、南国らしい宮崎の海岸風景と都市をつなぎ、3日間のステージレースの総合順位を決める最後の一日となります。
- 2026年10月12日(月・祝)
- スタート:9:00予定
- 走行区間:宮崎市・ひなた宮崎県総合運動公園 → 日南市 → 宮崎市・宮崎県庁
- 距離:約124km
- https://tourdekyushu.asia/stage/miyazaki/
レースの先にある風景:青島と日南海岸
最終ステージの舞台は、九州を代表する海岸風景のひとつ。青島には、島内に鎮座する青島神社、亜熱帯植物、波状の奇岩「鬼の洗濯板」が広がり、日南へ向かう海岸線からは太平洋を一望できます。さらに南へ進めば、海に面した断崖に建つ鵜戸神宮も。レース観戦とあわせて、海岸ドライブや一泊の旅にも組み合わせやすいエリアです。
