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昭和50年まで路面電車が走り、そのころの呼び名が今も残る城南線。東西に伸びる城南線を中心に広がる薬院エリアはモダンなマンションが立ち並ぶ、市内一、二を争う憧れの高級住宅地だ。オフィスも多く、西鉄電車・地下鉄七隈線・西鉄バスなど公共交通機関が通勤の足として活用されている。西鉄の特急・急行電車が停車する、天神中心部からも徒歩圏内とアクセスの良さは抜群だ。住むもよし、働くもよし、魅力いっぱいの薬院をナビゲートしよう。

「住む」「働く」などそこで生活をする人が多い薬院エリアは、ショッピングを楽しむ人の多さ、雰囲気などが平日と休日で大きく変わらない。そんな土地柄ゆえ、日常使いできるショップが多く、キッチン用品・食器がそろう「B・B・B POTTERS」、薬院駅構内にあるスーパー「西鉄ストア」はその代表格。ショップ同士のつながりが強く、街ぐるみで開催する蚤の市「薬院てんてん市」、マイグラス片手に薬院エリアのカフェや角打ちをハシゴする「薬院サルー祭り」、「薬院一丁目うどん祭り」など、有志が集まり企画するイベントも人気だ。さまざまなショップが参加する祭りや蚤の市に出かけ、お気に入りの店を見つけるきっかけにしてみてはいかがだろう。

地名の由来にも触れておこう。由来は諸説あるが吉備真備が太宰府に赴任した際、この地に薬草園を作り、施薬院を建てたのが有力とされる。江戸時代には医家が多く居を構えていたといわれ、今も病院が多く点在しているのはその名残だろうか。街並みが大きく変化している一方、南北を貫くように流れる薬院新川や細い裏路地など昔から変わらない風景もある。歴史に想いを馳せながら散策するのもおすすめだ。

ニューオープンのショップや新築のマンションなど、今なお進化を続ける薬院の街。日々の暮らしを豊かにする店、薬院ならではのイベントなど、さまざまな楽しみを発見できる魅力あるエリアへ出かけてみては？

タイ料理店ドゥワンディー

昨年末にオープンしたタイ料理専門店。現地から取り寄せるスパイスや調味料を使用し、ベテランのタイ人シェフが本場の味を再現する。新鮮な魚など九州の旬の食材を活用するのもこだわりのひとつだ。メニューは定番のほかその日のおすすめも用意し、約60種と豊富。タイワイン（¥480～）、シンハービール（¥490）などタイ生まれのドリンクも手ごろな価格で楽しめる。ランチ営業もあり。
Tel: 092-716-5033
Web: ameblo.jp/duangdee/

PIZZAREVO（ピザレボ）

薬院四つ角に昨年11月にお目見えしたピザのファーストフード店。直径22～24cmの本格窯焼きピザを¥280から提供し、ナポリピザの定番・マルゲリータも¥350と圧巻の安さ。生地から手作りする、ピザのみに特化するなど価格を抑えるために尽力し、多い日で600枚を売り上げる人気ぶりだ。イートインをはじめ、テイクアウト（箱代¥50）もOK。平日限定でワンコインランチも用意する。
Tel: 092-718-0010

B・B・B POTTERS（スリービーポッターズ）

国内外のキッチンアイテムから家具までを取り扱う雑貨店。「日々の暮らしを楽しむ道具の店」がコンセプトだ。機能性や、使い心地の良さ、丈夫で長持ちするアイテムなど、毎日使うモノから贈り物に喜ばれるモノまで幅広くセレクトしている。2Fにはカフェスペースもあり、ガレットセットやカレーセットなど5種のランチセット（各￥850）、季節のデザートを提供。
Tel: 092-739-2080
Web: www.bbbpotters.com/