ふらりと飲んで笑ってまた、行きたくなる
「定休日？ 気まぐれなんですよね、これが」と無邪気に笑う豊田さん。天神からタクシー初乗りエリア、小さな路地が交差する清川に店を構えて早8年。もっと気軽にワインを楽しめる店をと始めたイタリア料理店は現在、メニューを持たないきままなバーに変化していた。午後8時、入り口にぽっかりとライトが灯りアニアの時間がスタートする。照明はぐっと落とされ、玉砂利が敷き詰められた足もと、トム・ウェイツやニール・ヤングが流れる店内で若いOLやサラリーマンなど、幅広い世代が肩を並べる。「女性のお客さまが一人でというケースは少なくないですよ。その場の雰囲気でお隣さんと話が弾む場合もあるし、一人で静かに飲まれる方もいらっしゃいます」と、店内の雰囲気を見ながらお客さんとのほどよい距離を保つ豊田さん。
カウンター10席がいっぱいになるとお客さんからは次々とオーダーが飛び交い、一人でまわすには慌ただしくなるものの、その表情から笑顔が消えることはない。時事ニュースからご近所の話題、趣味の釣りの話など、カウンター越しの会話が楽しくて仕方がないようだ。お客さんもその笑顔にますますお酒が進む。ゆるりと風が流れ、まだまだこの場所にいたいと思わせるそんな空間が広がる清川の路地裏バーだ。アルコールはカクテルを中心に、ワイン（600円～）、焼酎（芋/麦600円～）、ビール（瓶ビール500円～）など一通り揃う。今夜も時間を忘れてごゆるとお楽しみあれ。
福岡市中央区清川3-20-31-1F
092-524-0834
＜営業時間＞20:00～翌3:00
＜休み＞無休 ※月・火休み多し。必ず電話で確認を！！
＜料金＞チャージ300円、ワイン（600円～）、焼酎（芋/麦600円～）、ビール（瓶ビール500円～）
