変わりすぎることなく、スロウに進化するバー
9年だ。このバーが親富孝通りの路地裏ビルの一室に誕生してからの9年の間に、通りは変化し続けた。店も人も次々に姿を変えスタイルを変えてきた中で、この「ビンゴラブ」は変わらずこの場所に留まり、そして少しづつ何かを加えながら常に店のメ現在モを創り続けている。
オーナーの小柳さんは、自らバンド活動も行うミュージシャンでもある。そのためか、当初から自然と音楽好きな人々が多く集まる場所でもあった。その流れで、時々メ気分モで行われていた生演奏だったが、現在は弾き語りを中心に月5回程度のライブイベントとして企画されるようになった。決して広いとはいえないスペースも、ミュージシャンと客との距離の近さが一体感を生み出すのにちょうどいいのだ。「イベントやライブって、その場にいる人がコミュニケーションを取りやすいと思うんです。互いに会話をしたり情報交換をしたりノって意味でもちょうどいい狭さなんですよ(笑)」と言う店長の河邉さん。
音楽と同様に、メニューも次第に充実してきた。カクテル、ワイン、焼酎などドリンク類はもちろんだが、特製オムライスやカルボナーラ(900円)といった食事を目的に立ち寄る人も増えているそう。普段はスロウ系のミュージックが流れ、取り立てての音楽好きとかでなくとも十分に楽しめる雰囲気なので、構える必要はまったくナシ。
来年はついに10年だ。15年後もできれば20年後も、マイペースに少しずつ進化しながらこの場所に居続けてほしい、と思う。
福岡市中央区舞鶴1-8-2 オペリスク天神2F
092-731-9392
<住所>福岡市中央区舞鶴1-8-2 オペリスク天神2F <電話>092-731-9392
<営業時間>18:00~翌3:00
<休み>なし
<料金>チャージなし(ライブ時は別料金)。ハイネケン生ビール500円、カクテル700円~、三種のチーズ盛り600円、自家製トースト100円