放生会


17165
「博多3大祭り」と称される「放生会」が、今年も9月12日から18日まで筥崎宮で開催される。さまざまな神事が行われるほか、参道にはバラエティ豊かな露店が軒を連ね参拝客で大にぎわいだ。筥崎宮を中心に広がる箱崎の街は、九州大学の移転に伴い一時は活気を失っていた。だが、ここ数年ユニークな店が次々にオープンし、にぎやかさを取り戻しつつある。伝統と文化が薫る秋の一日を箱崎で過ごそう。

放生会
筥崎宮の参道およそ1kmに並ぶ露店は約700! 例年100万人を越える参拝客が足を運ぶ、博多の秋の風物詩が放生会だ。そもそも放生会は、生命を慈しむ八幡大神の教えによるもので、秋の収穫を控え、自然の恵みに感謝を捧げる祭りとして、1000年以上の歴史をもつ。献菓祭 などの神事は、一般も見学可能。現代の参拝客のお目当ての一つは、参道に並ぶ露店だ。焼鳥やたこ焼など定番の屋台のほか、ピンボールに似たゲーム「スマートボール」で遊べる店や、素朴な仕掛けが恐怖よりも笑いを誘う「おばけ屋敷」など、バラエティ豊かな露店が立ち並ぶ。厳かな神事からにぎやかな露店まで、放生会には日本らしい秋祭りの要素がたっぷり詰まっている。浴衣に身を包んで出かけてみよう。

17145

筥崎宮
放生会が行われる筥崎宮は、923年から続く由緒ある神社。13世紀後半に元(モンゴル帝国・蒙古とも呼ばれる)が日本に侵攻した際、「神風」と呼ばれる暴風雨によって元が撤退したのは、この神社のご加護のおかげだと言われる。その後、足利尊氏や豊臣秀吉といった、歴史に名を残す大物武将達も参拝。秀吉は、箱崎で大茶会を開催。その際に随行した茶道の巨人・千利休が奉納したと言われる灯籠が本殿の奥に残る。ほかにも「本殿・拝殿」「楼門」「一の鳥居」などが、国指定重要文化財に指定されている。また、1月3日に行われる祭事「玉せせり」でも博多っ子には親しまれている。浜側と陸側に分かれた競り子が、寒空の下、ふんどし姿で玉を奪い合い、一年の吉凶を占う祭りだ。

17144

Schedule

9/12 日 14:00 献菓祭
9/15 水
10:00 放生会大祭
15:00 献華祭
9/16 木 11:00 献茶式
9/18 金 10:00 納祭
14:00 放生神事

箱崎ミュージックストリート
9月12日から18日の放生会の期間内に、「箱崎ミュージックストリート」と銘打った音楽イベントが、今年初めて行われる。「ナガタパン」「宮の杜ギャラリー もも庵」「カフェ&ギャラリー キューブリック」「箱崎水族館喫茶室」の4か所で、ジャズやボサノヴァなど、さまざまなジャンルのライブコンサートが開かれる。各会場での開催日時及び出演アーティストは、イベントブログ (hakomusic.exblog.jp)でチェックしよう。問合せ先:宮の杜ギャラリー もも庵 Tel: 090-4350-8798

ハコザキアートウィーク
放生会特別企画として開催。テアトルはこざき、筥崎公会堂、JR箱崎駅の3会場で、ライブイベントや映画の上映会、物産展などが行われる。初日の12日(日)の「カモナダンスリレ〜!」は、ストリートダンスのパフォーマンスリレー。17:00の筥崎公会堂を皮切りに、筥崎宮、箱崎水族館喫茶室、JR箱崎駅でパフォーマンスを披露する予定。15日(水)のサルサパーティなど、参加型イベントもある。問合せ先:放生会特別企画 事務局 Tel: 092-611-6745 web site: teatro-hakozaki.com

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

ページトップに戻る