キンエンアン

　食事に漢方や薬草を取り入れる中国の食文化を日本にも伝えたいという思いを持ってオープンしたのが警固本通りのキンエンアンだ。お粥専門の中華料理屋で、中心となる中華粥は全15種類。基本となる白粥に加え、あわびやお茶、豆など、お粥のバリエーションは幅広い。そして、どれも干しエビと干し貝柱から丁寧に作られた出汁が決め手。通常、鶏ガラがベースとなる粥のような油っぽさはまるでなく、あっさりとクセのない優しい風味が広がるのだ。「本来食事とは、空腹を満たすだけの目的ではなく、その食材を食べることによって、体が浄化され、健康になるというもの。中国ではその「医食同源」の意識が非常に高く、食事と健康のつながりが密接です」と店主の佐々木さん。
　お粥の他に、肉料理や豆腐料理、野菜料理など、健康を意識したメニューが多彩に揃う。例えばゴーヤの中国黒豆ソース（880円）。照りのある黒豆と緑のゴーヤは彩り美しく、苦みと甘みが食欲をそそる一品。さらに、漢方のキクラゲを使った宮廷料理「やわらか鶏ささみの白キクラゲ入りあんかけ」（750円）もおすすめ。

福岡市中央区警固2-12-20

092-713-6747