大分県 くじゅう


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一面のラベンダーと温泉に涼を求める旅

梅雨明けとともに九州の本格的な夏がやってくる。照り返しの強い都会を抜け、今回はまぶしい新緑が広がる久住高原へ。夏限定の自然の恩恵を満喫しにいこう。

 まずは、いまが盛りの花を訪ねて和みのひとときを。春から秋にかけて約500種類の花々を楽しめるくじゅう花公園では、この季節、ちょうどラベンダーが見頃だ。くじゅう連山の深い緑をバックに広がる一面の紫のラベンダーは見事。遅咲きの品種なので7月初旬から下旬まで楽しむことができる。目の前に久住山、遠くに阿蘇五岳を眺望できる園内は、1時間半もあればゆったり回れる。ラベンダージェラート(シングル300円)を片手に清らかな高原の空気を味わおう。

 花を眺めてしばしリラックスしたら、今度は心身共にすっきりできる体験を。くじゅうといえばそう、温泉だ。こんなに暑いのに温泉もなあ…なんて言ってる方に今回は冷たい温泉、”冷鉱泉”なるものをご紹介しよう。全国的にも大変珍しい冷泉、その名も”寒の地獄(かんのじごく)”は1年を通じて13~14度と、真夏でもキーンと冷えている不思議な温泉。イオウの香り漂う男女共同の浴槽に水着を着て入浴。最初の1、2分をじっと耐えるとピリピリくる温泉内の有効成分も落ち着いて、10分も浸かると体がぶるぶると震え出す。すかさず浴槽からあがり、別室の暖房室に移動。身体を拭かずにストーブにあたることで温泉の成分をじっくり染みこませる、というのが寒の地獄の効果的な入浴法だ。水着にはなったものの、全身はどうしても無理、という方は足だけつけることもできるし、手や肘だけをつけるスペースもある。あがったあとはすっきりしゃっきり。まだ暑さの残る屋外に出ればこのうえない爽快感を得られる。

ラベンダーも冷泉も暑い盛りの期間限定。二つの”夏だけのくじゅう”を楽しんでみてはいかがだろうか。

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