アクションを起こそう!


2009年2月のナウ10周年記念パーティでは、福岡で活躍するスーパースターに贈られる「国際人賞」の第一回表彰式が行われました。素敵な外国人を推薦してくれたインターナショナルなナウ読者の皆さん、ありがとうございました!来年もがんばる外国人を顕彰し、活動を周知するための「2010年国際人賞」を開催予定なので乞うご期待!
 今回の国際人賞は、環境、地域、文化の分野で大きく貢献した国際人3名が受賞。彼らの地道で力強い活動を紹介すると同時に、私たちでもできるボランティア活動をピックアップしています。奉仕活動に参加したり、地域に関わる全員が「何ができるか、何が必要か」を考えて行動を起こすことがはじめの一歩!受賞者3人のインタビューをヒントに、『共存』が当たり前の社会を考えてみては?また、国際人賞への推薦は終了していますが、あなたの周りに評価されるべき活動を続ける外国人がいたら、ぜひナウ編集部まで!
editor@fukuoka-now.com
ナウ編集ブログ
fukuokanow.wordpress.com

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地域貢献賞

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クリス・フリン
教師、福岡ゼネラルユニオン副社長
オーストラリア

在日している外国人社員の権利のために主張し続けるクリス。数多く寄せられた彼への国際人賞推薦の際には「クリスはマジでいいやつなんだ。」と、彼を賞賛する声も多く、クリスはたくさんの人々に影響を与え、信頼されている。彼が情熱を注ぐ福岡ゼネラルユニオンの詳細はwebサイトで。 www.fukuoka.generalunion.org

「何事もひとりで行うのは難しい。だからこそみんなで一致団結して助け合わなくてはならないんだ!」とユニオンの重要性を語るクリス。福岡ゼネラルユニオンの良いところは、ただ単にアドバイスをもらってハイ終わり、ではなくて、実際にユニオンのメンバー同士が助け合っていることなんだ。
日本の法律を外国人に説明するのは至難の業で、特に英語圏出身の教養を持ち合わせた外国人に、彼らの地位が“移民労働者”であることを理解してもらうことは、更に難しい。いまだ日本には、酷い労働環境と道徳の会社が存在していて、中国人労働者をまるで“訓練生”として奴隷のように扱っている2つの会社に出くわしたこともある。6畳の部屋に6人を一緒に住まわせて各々から家賃として4万円を搾取し、朝の8:00から夜中の3:00まで働かせた上に、手取りは月3万円。これらを含めて様々な問題がまだ山積なのが現状なんだ。この問題には日本人も外国人も国籍は関係なく、大切なことは困っている人を助けるということだよ。福岡ゼネラルユニオンに入会してもいいし、独自で手助けをしてもいいし。とにかく何かアクションを起こさないと!

クリスはALT(外国語指導助手)についてはもちろん、外国人労働者の労働環境に関するエキスパート。疑問や質問などあれば、遠慮せずに彼や彼が所属するユニオンに問い合わせよう。

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環境分野

ミース・ヘルマ
自然保護主義者、教師、映画製作者、フラワーアーティスト
オランダ

ミースの目標はショートムービーの制作や「ウォーキングツリー」プロジェトを通して、福岡の人々の環境への意識を高めること。詳しくは彼女のブログをチェックしてみて!
tekutekudaimyo.blogspot.com

地域活動に参加するようになったきっかけは?

2005年にフクオカ・ナウで「大名歩行者天国計画?!」という記事を書いたのがそもそものきっかけよ。その計画はとても大変だし、残念ながら実現までにまだ時間がかかりそう。でも計画を実行するためのキャンペーン中に様々な人々に出会えたことは大きな収穫よ。でも、まだ諦めたくないから、昨年からは毎月エコについてメッセージを込めたショートムービーを作ってネットで配信しているの。他には、海岸清掃を行ったり、音楽イベント会場でボディペイントをしてあげたり、「不要な広告チラシお断り」のステッカーのデザインコンクールを開催するなどPR活動は積極的にしているわ。
それから私たちが今考えているのは植林。でも、ちょうど良い場所がまだ見つからないから、車輪を付けた「てくてくツリー」たる物を作って、春に行われるデザイン・ウィークの期間中、市内を廻ろうって思ってるわ。

なぜそのプロジェクトは重要なの?

アル・ゴアは映画「不都合な真実」で「人々は否定されると何かをしようとする前に絶望してしまうものだ。」と言っているわ。買い物の際、自分ひとりくらいがビニール袋をもらっても大したことではない、と思っている人も多いの。大切なのは、日常の中で自分で出来る些細なことからでもまずは始めれば、あなたが自然を守るために何かを実践している、というメッセージを、家族や友人、周囲の人に対して何かしら伝えられる、と考えているからよ。

次の課題は?私たちにできることはある?

もし私が主張していることや実践していることを、面白い、興味深いと思ってくれる人に特に聞いてほしいことがあるの。物珍しいことを理由に聞いてほしいとは思わない。私自身が外国人として立ち上がり、メッセージが伝えるパワーをもっていることは自覚しているわ。4月24日(金)から5月6日(水)のデザイン・ウィーク期間中、仲間と一緒にエコ・メッセージを伝えるべく市内を廻る予定なの。このイベントには多くの人たちに参加してもらいたいので、このイベント準備のサポートをしてくれると嬉しいな。4月の毎水曜日20時から大名のスリーキングスで打ち合わせをしているから、興味があれば参加してね!

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文化分野

サンティアゴ・エレーラ
ラテン文化センター、ディレクター
アルゼンチン (アメリカ生)

サンティアゴは天神にラテン文化センターNPO法人ティエンポ・イベロアメリカーノを設立以来、多くの異文化交流に力を注いできた。今や毎年恒例のビッグイベントとなった野外ラテン音楽フェスティバル「イスラ・デ・サルサ」は、多くの国際人で大盛況で、開催を心待ちにするファンは多い。ダンスやアートなど、祭り以外にも様々な文化交流の機会を作っている。
www.tiempo.jp

地域活動に参加するようになったきっかけは?

元々日本へはバックパッカーで訪れたんだけど、あちこち旅していただけではないんだよ。独特の文化をもつ日本の人々が、どのようなコミュニティでどのように生活をしているのかに興味を持っていたんだ。私に流れる血が一カ所に留まることで安堵するタイプではなく、何かを求め出ることをいとわないタイプであることも大きな理由のひとつだと思う。ある地域に数年暮らしてみれば、そのうち自分自身の文化を形成していくものだと考えているから、福岡に数年住んで、日本の人々とラテンの人々が互いに文化を紹介し合える場所があれば面白いな、と思うようになったのも自然の流れだよね。価値を共有することが、文化的に新たなものを作り上げることに繋がると思うよ。

ティエンポ・イベロアメリカーノではどんな活動をしているの?

スペイン語、ポルトガル語、フラメンコダンス、サルサ、彫刻、美術、ギター等を教えているよ。これらは私たちの専門だからやっていることで、受講してくれる人たちにラテンの人々のようになってほしいから、が目的ではないんだ。ラテンの為のセンターというよりも、むしろコミュニケーションの場だと思っているよ。ティエンポでの活動は異文化理解のためのツールであり、ゴールではないのだから、現実を違う見方で見ることが出来るという発見を楽しんでほしい。一般的に、文化は概念的なものであると考えられているけれど、私は、それが個人的な価値であってもいいと思っているんだ。私たちがしようとしているのは、新しいことに自分自身を開放することなんだ。

次にやろうとしていることは?私たちはどのようにして関わることができるの?

様々な異文化の活動に積極的に挑戦したり参加して行くこと。外国人は物事を”外”から見てしまう傾向がある。でも実際に地元の人々の文化に入ってみると素晴らしい経験が待っている。自分に合っている、と思うことからはじめるのもいいかもね。例えば、イスラ・デ・サルサの「サルサ」は元々ソースのサルサが由来なんだ。このフェスティバルは色々なリズムが混ぜ合わさって出来るものだからね。イスラ・デ・サルサは単なるサルサ・ダンス・フェスティバルではなく、みんなが各々の「スパイス」を持ってきてほしいという願いを込めているんだよ。

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正義を貫く

美野島司牧センターは、宗教を問わず様々な人に救いの手を差し伸べている教会です。同センターの神父であるマルセル・カウスさんに話を聞いてみました。

日本におけるホームレス問題はとても深刻で、去年の社会情勢の悪化に伴って悪化しています。実際に昨年の夏には200人以上のホームレスがいました。今年の夏には『おにぎりの会』の有志によって、第一金曜日に650人分のおにぎりが配給される予定です。その他にも、毎週火曜日10:00には『恵みの会』のメンバーが集まってご飯を作り、13:00から同センターで温かいご飯が配給されます。サポートにはどなたでも参加できますので、ぜひ参加して下さい。また、併設のダルク(Drug Addiction Rehabilitation Center:ドラッグ中毒リハビリセンター)には現在12人の若者が入寮しています。日曜日の夜には大名の教会でAAミーティング(AA-アルコール依存者同士が相互援助の集まり)やNAミーティング(NA-薬物によって大さな問題を抱えた仲間同士の集まり)が開かれています。日本人、外国人、国籍や性別は関係ありません。宗教信者や無宗教者も関係ありません。これらの活動を通して社会活動をはじめてみてください。必要なのは『助け合うこと』です。外国人の皆さん、日本人の皆さんと一緒に立ち上がりましょう!

詳細はこちらのwebサイトwww.pastorama.comまで。
お問合せはpastom@bronze.ocn.ne.jpまで。

気軽にできるボランティア!

身近なことから始めよう!ということで献血はいかが?市内には3カ所の献血ルームがあり、健康ならば気軽に誰かの命を救うお手伝いができる。今回、何かを始めたい!と思ったら、おすすめです。

献血ルーム・ハッピークロスイムズ

福岡市中央区 IMS8F / 092-726-1188
天神の真ん中イムズ8Fにある九州最大規模の献血ルーム。

和白干潟生物調査

カニやゴカイ、カイ類など生物の活動は干潟を活性化し、渡り鳥のエサとして生態系を支えています。4月26日に開催されるウェットランドフォーラムでは、泥をふるって小さな生き物を探し出したりカウントしたり、アサリの浄化実験を体験したりとイベント満載です。また、おまけとして日本の伝統的な海の遊び「潮干狩り」も楽しめます。

住所:福岡市南区塩原4-14-17-903
電話番号:092-542-5515
日時:4月26日(日)13:00〜15:30
場所:和白干潟・海の広場/西鉄貝塚線・唐原駅下車徒歩5分
参加方法:自由参加

ウェブサイト:http://homepage3.nifty.com/wetlandforum/

E-mail: cocontei-matsu@nifty.com
備考:雨天中止/スコップなどの道具はあります/履物、飲み水持参

グリーンバード

「きれいな街は人の心もきれいにする」をコンセプトに、かっこよく街のクリーンアップ活動を進めるグリーンバード。どんたくやサンセットライブなどのイベントでも緑のベスト姿で活動する彼らの姿をご存知の方も多いはず。月・木は朝7:30から、火曜日は17:30から、第3土曜日は14:00から行われている定例清掃は誰でも参加でき、集合場所は警固公園Free Waveスタジオ前。あなたも出社前やお買物途中の時間をお世話になっている街のために使ってみない?

住所:福岡市中央区薬院1-6-5-603/092-761-3139
ウェブサイト:
http://greenbird.jp

活動状況: 毎週月・木 7:30~朝掃除、毎週火 17:30〜夕方掃除、毎月第3土 14:00〜土曜掃除、他既存のイベントに賛同。
活動地域: 天神、大名地区他 ※集合は警固公園Free Waveスタジオ前。イベントの場合は不確定。
参加方法: 自由参加

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