Miyahara – A Friendly Neighborhood Pub


5782
5783

“ 時代が代わり、街並みが変わり、往来する人の層が変わり続けても、こうしてカウンターで酒をひっかけるそのスタイルは何十年もちっとも変わっていない。ナイトライフ、というより、会社帰りの1杯。気取らず気のまま思うがままに、酒屋の一角で酒をひっかける””角打ち””は、日本の長い歴史の中で労働者やサラリーマンに愛され続けてきた憩いの社交場なのである。
 「おばしゃーん、来たばい」という常連さんの威勢のいい声。毎日夕方近くのその声をきっかけに、ここ「宮原酒店」はその角打ちをオープンさせる。オープン、と言っても、ここは酒屋だ。常連客たちは店の人にひと言かけてから、店内の冷蔵庫からビールやつまみ、水割り用の水や氷を冷蔵庫や棚から選んで取ってくるのだ。もちろん、飲みたい物を店の人に伝えればちゃんといろいろと教えてくれるし、豆腐や天ぷらなんていう総菜も出してくれるが、メニュー表なんてものはどこにもないのであしからず。「私がじっと目ばひからせとるけん、ごまかせんとよ(笑)」長年に渡ってこのカウンターを見守ってきた “”おかあちゃん”” 宮原咲江さんの話では、「昔、うちが酒屋をはじめた昭和25年頃は、酒屋が角打ちをやるのは当たり前のごとあったけどね。今ではだいぶ少なくなってしまったけんね」。今泉の街の変化とともに酒屋の数も減り、角打ちもどんどん姿を消していったのだとか。
 魅力のひとつは、客と店、あるいは客同士の距離感の近さ。もうすぐ冬になればストーブが炊かれ、暖をとるようにして人が集い、世間話や酒の話で体の芯から温まる。そんなささいな日常の場面、これからも守り続けたい日本の文化だなぁ、と思うのである。”


福岡市中央区今泉2-1-1

092-741-0529

宮原酒店
<住所>福岡市中央区今泉2-1-1
<電話>092-741-0529
<営業時間>夕方(17:00過ぎ頃)~22:00
<休み>日祝日
<料金>チャージなし

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

ページトップに戻る