熊本 水上


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豊かな自然に入門 – 水の上の学校でやまめ釣りを体験

 長かった冬も終わりに近づき、日によっては春めいた陽気も感じられる3月。そろそろアウトドアが恋しくなる季節でもある。近場で春を見つけるのもいいけれど、どうせなら自然にどっぷりとつかって春の息吹を感じに行きたいところ。ここはひとつ、新学期よりひと足はやく”自然の学校”に入学してみるのはどうだろう。
熊本県の東南端、宮崎との県境に位置する水上村 (みずかみむら)。球磨川の清冽な流れに恵まれた山間のちいさな村だ。この村では「水の上の学校」と銘打って自然と向き合い、体験するシステムが用意されている。地元のひとを先生に、たけのこ掘りやそば作りなどたくさんの科目があるが、なかでもおすすめしたいのが「やまめ釣りの学校」。日本三大急流のひとつである球磨川には天然のやまめが住んでおり、折しも3月1日が釣り解禁日。警戒心の強いやまめを釣るには熟練の技と知識が必要とされ、もちろん釣るスポットも重要、ということでこちらの学校で地元の釣り名人にきっちり指導してもらおう。村の真ん中にあるあめんぼー館と呼ばれる施設で受付を済ませたら、先生の案内でとっておきの釣りスポットへ。餌は村内の店で買うか、昆虫やミミズを自ら調達してやまめを釣り上げるのだ。道具は貸し出してくれるので手ぶらでOK。ただし沢を歩くのに適した靴、服装は必要となる。1時間ほど名人にコツを教わったらやまめとの対決がスタート。なんといっても「まぼろしの魚」というだけあってそう簡単には釣れない。しかしご安心を。村内の商店で天然やまめも購入できる。やまめ釣りを楽しんだあとは温泉へ。村内の湯山温泉は抜群の泉質で、とろりとしたお湯が美肌効果ばっちりだ。水上村では3月下旬頃から3万本もの桜が咲き誇り、絶好の花見スポットでもある。地元のひととふれあい、新しいことを学ぶ春。たとえやまめは釣れなくてもきっと何か発見があるに違いない。

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