10月、文化の秋到来!!~美術・博物館にでかけよう~


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残暑もおさまり、秋晴れ爽やかなこの季節は何をするにも快適。日本ではこの時期、「読書の秋」「スポーツの秋」などいろんな「秋」とかこつけて様々なイベントが開催されるけど、特に今年はビッグなイベントてんこ盛りの「文化の秋」に大注目!大規模な国際展や、九州初の国立博物館オープンなどのニュースと一緒に、定番の美術・博物館や、そのほか個性豊かな文化施設をご紹介。単なる「文化の秋」だけでない永久保存版ガイドですぞ!

<福岡アジア美術館>
世界で唯一!アジア近現代美術専門の美術館
 世界広しといえども、アジア近現代美術作品だけに焦点を絞った美術館はココだけ!収蔵品は現在約1800点に及び、常設展や企画展で公開している。常設展は数カ月ごとにテーマを変え、常にフレッシュな展示内容を展開する。地域色豊かな作品からグローバリズムな作品まで、絵画からインスタレーションまでとヴァリエーション豊か。アートグッズのほかアジアの雑貨や家具を扱うショップも要チェック!
・交流事業への取り組み…美術作家や研究者を3カ月招へいし、公開制作やワークショップ、トークなどを行う「レジデンス事業」を開催。運がよければ、アートが生まれる瞬間に立ち会えるかも!
・大規模な国際展開催!…現地調査から企画まで、美術館スタッフが総力をあげて開催する「福岡アジア美術トリエンナーレ」を開館以来3年に1度、継続して行っている。

福岡市博多区下川端町3-1リバレインセンタービル7・8階
Tel: 092-263-1100
Closed: 水曜(祝日の場合は翌日)
Open: 10:00~20:00(入場は~19:30)
料金: 常設展:大人200円/高大生150円
交通: 地下鉄中洲川端駅からすぐ
http://faam.city.fukuoka.jp/

第3回福岡アジア美術トリエンナーレ2005
3年に1度のアジア美術の大フェスティバル、ただいま開催中!
 新進気鋭の若手アーティストから、海外の美術展を騒がす実力派まで、毎回アジアの現代美術の最前線を担うアーティストを選出して紹介。アジア地域に絞った大規模な国際展は世界的にも珍しく、日本だけでなく世界中からも注目されている。展示はもちろん、パフォーマンス、ワークショップ、ギャラリー・ツアーなどのイベント目白押し。お祭りのように楽しめる展覧会なのだ!

[見どころ01]
アジア21カ国・地域より50人・組のアーティストが参加
 西はパキスタンから東は日本まで、アジア21カ国・地域のアーティスト50人・組を厳選して紹介!今回は特に、映像と情報の洪水の中で育った若手アーティストの選出が目立っている。展示作品は約130点。

[見どころ02]
テーマは「多重世界」
 極小の彫刻から巨大なインスタレーション、映像、さらに音楽、ファッション、アニメ、コスプレまでバラエティ豊かな作品が登場。これら作品群を通して、世の中には多種多様な社会や世界、コミュニティが同時に存在することが暗に示されている。

[見どころ03]
イベント満載!!
 展示だけでなく、参加アーティストによる滞在制作やパフォーマンス、ワークショップなど様々なイベントが行われる。11/26(土)、27(日)のクロージング・イベントでは、キル・ユア・テレビジョンによるメディア・パフォーマンスを開催。

9月17日(土)~11月27日(日)
#福岡アジア美術館全館
#大人1000円/高大生700円
http://faam.city.fukuoka.jp/FT/2005/index.html

<九州国立博物館>
新しい試みにも注目!21世紀発の国立博物館
 東京、奈良、京都に続いて全国で4番目、108年ぶりに新設された国立博物館。九州がアジア文化との交流の重要な窓口であった歴史的かつ地理的背景をふまえ「日本文化の形成をアジア史的観点からとらえる」を基本理念に、旧石器時代から近世末期(開国)までの日本文化の形成について展示する。来館者が資料を手にとって学ぶコーナーや参加型イベントなど、新しい「参加・体験型の博物館」としても注目を集めそう。

開館記念特別展 美の国日本
10月16日(日)~11月27日(日)
#大人1300円/高大生1000円/小中生600円
http://www.nishinippon.co.jp/news/museum/binokuni/
 対外交流がもっとも劇的であった2つの時期を紹介。アジアの文化交流の中で醸成された、中国、韓国、日本に伝わる名宝を集めた第1部「アジア古代王朝の精華」と、1549年のザビエル来日を契機に、はじめて西洋文明と接した頃の日本を再現する第2部「大航海時代の日本」で構成される。作品総数124点のうち、3分の1が国宝・重要文化財!
・壮大なるデザインの建物…自然豊かな周囲の緑の景観を損なわないように設計。屋根部分は山並みのような曲線で、外観は全面ガラス張りになっている。
・体験コーナー…アジアを中心とする7カ国の生活道具や楽器、おもちゃなどを大型屋台に展示するアジア文化体験エリア「あじっぱ」。実際に触れたり演奏したりできるよ。
・トップレベルの保存環境や技術…国内最大級規模の収蔵庫や、文化財を修復するアトリエを設置。これらの環境や技術を公開するバックヤードツアーも予定されている。

福岡県太宰府市石坂4-7-2
Tel: 092-918-2807
Closed: 月曜(祝日の場合は翌日)
Open: 9:30~17:00(入館は~16:30)
料金: 常設展 大人420円/高大生130円
交通: 西鉄大宰府駅から徒歩10分
http://www.kyuhaku.jp

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そのほかの美術・博物館

<福岡市博物館>
福岡市の歴史、文化を知るならココへ
 古代よりアジア大陸との長い交流の歴史をもつ福岡。稲作の歴史から、遣唐使、禅僧の往来、博覧会開催など古代から近代にかけて、特に外交の歴史に焦点を当てた展示内容となっている。1世紀に中国の皇帝から贈られた「金印」が目玉だ。民俗のコーナーでは、祭りやくらしを紹介。

10月6日(木)~11月6日(日)
歌麿・北斎・広重 浮世絵三大巨匠展
料金: 大人1000円/高大生700円

福岡市早良区百道浜3-1-1 
Tel: 092-845-5011
Closed: 月曜(祝日の場合は翌日)
Open: 9:30~17:30(入館は~17:00)
料金: 常設展:大人200円/高大生150円
交通: 交バス停博物館北口、または博物館南口下車すぐ
http://museum.city.fukuoka.jp/

<福岡市美術館>
仏教彫刻からモダンアートまで
 1階は茶道コレクションや仏教彫刻などを展示する古美術ゾーン。2階はダリやシャガールなどの20世紀モダンアートや、郷土出身の近代洋画家の作品を紹介する近現代美術ゾーンとなっている。水と緑豊かな隣接の大濠公園とともに多くの市民が利用する憩いの美術館でもある。

9月15日~10月30日(日)
「大名茶陶 高取焼」展
料金: 大人1000円/高大生800円

福岡市中央区大濠1-6
Tel: 092-714-6051
Closed: 月曜(祝日の場合は翌日)
Open: 9:30~17:30(入館は~17:00
料金: 常設展:大人200円/高大生150円
交通: バス停城内美術館東口から徒歩3分
http://www.fukuoka-art-museum.jp/

<福岡県立美術館>
福岡ゆかりの近現代芸術家たちを中心に
 過去の在郷作家発掘に力を注ぎ、これまで発掘された多くの作家の作品は常設展などで公開している。地元の現代美術作家を紹介する展覧会も定期的に開催。3万冊の蔵書数の美術図書室や、巨匠の名作を解説つきで鑑賞できる「ハイビジョンギャラリー」は無料で利用できる。

10月7日(金)~11月27日(日)
コレクション展・
特集 福岡藩の絵師たちの軌跡・尾形家絵画資料 / 久我コレクションにみる九州陶磁
料金: 大人210円/高大生140円

福岡市中央区天神5-2-1
Tel: 092-715-3551
Closed: 月曜(祝日の場合は翌日)
Open: 10:00~18:00(入館は~17:30)
料金: 展覧会によって異なる
交通: 地下鉄天神駅から徒歩10分
http://fpmahs1.fpart-unet.ocn.ne.jp/index2.html

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*こんな施設もあるよ!

<大刀洗平和記念館>
平和の大切さを万世に語り継ぐ
 世界に一機しかない旧陸軍戦闘機、ずらりと並ぶ特攻隊員の遺影…。戦争により1945年に爆破、東洋一の航空基地といわれた大刀洗飛行場の歴史や戦争の悲惨さを示す資料が約2000点。今の平和は尊い犠牲の上にあるということ、そして平和維持の大切さを静かに語りかけている。

#朝倉郡筑前町高田417-3 甘木鉄道太刀洗駅舎内
Tel: 0946-23-1227
Closed: 年末年始
Open: 9:30~17:00
料金: 大人500円/子供300円
交通: 甘木鉄道太刀洗駅下車すぐ

<博多町家ふるさと館>
博多の伝統文化や工芸を体感!
 格子戸と白壁の建物は、明治中期の町家を移転、復元したもの。ここでは、明治・大正時代の博多町人の暮らしぶりや文化の歴史など様々な展示物を通して、博多町人の気風や文化を垣間見ることができる。博多織などの実演や、工芸品や駄菓子が揃う土産コーナーにも注目!
福岡市博多区冷泉町6-10
Tel: 092-281-7761
Closed: 年末年始
Open: 10:00~18:00(入館は~17:30)
料金: 200円
交通: 地下鉄祇園駅から徒歩5分
http://www.hakatamachiya.com/

<博多百年蔵>
 博多唯一の造り酒屋。白壁土蔵、赤煉瓦の煙突がユニークな蔵の内部では、酒造りの工程が公開されている。見学の後は、お楽しみの試飲!博多自慢の料理や新酒が味わえるレストラン、そば打ち体験もあり(完全予約制)。

#福岡市博多区堅粕1-30-1 石蔵酒造内
Tel: 092-633-5100
Closed: 年末年始
Open: 10:00~17:30
料金: 無料
交通: 地下鉄千代県庁口より徒歩10分
http://www.ishikura-shuzou.co.jp/

<黒澤明記念館サテライトスタジオ>
“世界のクロサワ”が愛した土地・伊万里に、1999年にオープン。黒澤明の創作ノートや直筆原稿など映画関連の資料のほか、帽子や眼鏡などの愛用品を展示。映画という幅広いジャンルで展開する企画展も開催している。

#佐賀県伊万里市伊万里町甲358(本町アーケード内)
Tel: 0955-22-9630
Open: 9:00~17:30(入館は~17:00)
Closed: 第2・4月曜(祝日の場合は翌日)、年末年始
料金: 大人500円、中高生350円、小学生250円 #JR伊万里駅より徒歩4分
http://www.kurosawa-foundation.com/satellite_1.html

ココもチェック!
小規模ながらもキラリと光る九州各地の美術館/博物館情報がズラリ、だ。
http://www.nishinippon.co.jp/media/news/0008/museum/

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