Pro Bodyboarder -甲斐 貴美子


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子どものお母さんではなく、主人の奥さんでもなく、
「甲斐貴美子」でいられるんです。

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甲斐 貴美子 Kimiko Kai
佐賀出身。22歳からボディボードを始め、アマチュアの頃から試合では常に上位をキープ。’03年のプロアマ戦入賞を機にプロに転向。ホーム・ポイントは二見ヶ浦・芥屋。現在、中学生の娘が二人いて、PTAの役員を務めるスーパー忙しいお母さんでもある。
ビーチクリーンに参加しよう!甲斐貴美子メールアドレス shellhome2003@ybb.ne.jp
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ボディボードを始めたきっかけは?
22歳の時、付き合っていた彼がサーフィンをしていて、デートの時に私を海に連れて行くと彼は2~3時間海に入りっぱなしじゃないですか。それでボディボードを勧められて...。半分、引きずり込まれたっていう感じですね。ちなみにその彼は現在の主人なんですけど(笑)。でもそれ以来、18年間ずっと続けています。二人の出産で休んだものの、産後40日目から海に入っていましたから。

甲斐さんがプロに転向しようと思ったきっかけは?
ボディボードの場合、アマチュアからプロに転向するには2通りあって、1つはトライアルの試験を受ける、もう1つはプロアマ戦で実績を残してプロ宣言する、のどちらかです。私はもともとプロになるつもりはなかったんですけど、宮崎の大会で入賞した時に、若手や熟練のプロたちから「甲斐さんのテクニックはトッププロに匹敵する物があるので、これからはプロとして活躍しながら、若手もどんどん育てていかなきゃ」って言われて、長い目で見てボディボードを盛り上げていくためにも、その方がいいかなと思ったので、プロ宣言しました。

現在の活動内容を教えてください.
JSTC(プロサーキット)戦への参加、アマチュアコンテストのサポート、パーティーやイベントの企画運営を実施してボディボーダーのコミュニケーションを図ること、スクールの開催などですね。それからPTAの役員や地域の役員もやっています(笑)。

これまでで忘れられない大会はありますか?
過去アマチュアの九州選手権では数多く優勝してきましたが、やはり思い出に残っているのは93年に初制覇した大会ですね。そして97年の西日本制覇、世界アマチュア選手権の代表選手候補に選ばれて、選考会に出場したことや、プロ転向するきっかけになった2年前のプロアマ戦なども忘れられません。

ボディボードの魅力はどんなところ?
海と一体になれるところでしょうね。それはボディボードに限らずですけど、知らず知らずのうちにハマっちゃうんですよ。自転車とかだったら自分でこがないと動かないけど、ボディボードはスープ(白い波)が運んでくれる。自然(波)と一緒になれる感覚が面白いですね。板がそんなに大きくないから安全だし、女の子も気軽に楽しめる。ハワイじゃ2~3歳の子どもからおばあちゃんまで楽しんでいるスポーツですからね。あとは...海に入ったら何でも忘れちゃう!だから18年も続けてこれたんでしょうね。

甲斐さんが始めた頃と今を比べると、どんな違いがありますか?
どこでも平気で着替えられるようになりました。あ、そんなことじゃなくて(笑)?まずボディボーダーの人口数は、18年前に比べたらものすごく増えています。最近はロングボード人気に押されている感じがあるから、そこはぜひ盛り返したいですね。あとは、インターネットや携帯電話の普及で、天気図を見られない子が増えています。昔は自分で天気図を見て風やうねりの向きを判断するしかなかったのに、今はリアルタイムな映像まで簡単に手に入るでしょう。でもそれはあくまでも結果でしかないので、自分で気圧配置などで、どこにいい波がきているとかを予想して、誰よりも先にいい波を見つけ楽しみも味わってもらいたいですね。

フクオカ・ナウを通じて伝えたいメッセージはありますか?
それはやっぱり、ゴミ問題やマナーの問題です。本当に波乗りが好きな人は、自然(海)があるからこそ出来るスポーツという意識があるんだけど、マナーの悪い人に注意をすると、逆ギレする人もいる始末。多くのサーファーが毎月第2日曜日のビーチクリーンに参加しているのに、一部の心ない人のために「サーファーのマナーが悪い」という印象を与えてしまうのは残念なことですね。

今、一番やりたいことは何ですか?
女性ボーダーが増えているから、ぜひ女性だけの試合を実現させたいですね。おととしは女の子だけのパーティーを実施したんですけど、ボディボードっていう共通の趣味を持つ仲間をつなぐ、いいきっかけになったと思います。そして若い子たちには、どんどん試合に出てみてほしい。試合はハードルが高いって考えてる人も多いけど、失敗してもいいから試合の刺激を味わってほしい。そして指導者として目標を持つことの楽しさを広めていきながら、若い子たちを導いていきたいですね。

いつまでボディボードを続けたいですか?
それはもう、立てなくなるまで。私にとってボディボードをすることは、「甲斐さんの奥さん」でも「甲斐さんのお母さん」でもなく「甲斐貴美子」でいられる自分の証みたいなものだから。この夏から始めたいという女の子がいたら、ぜひ一緒にボディボードを楽しみましょう!

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