大分 湯布院 エリア


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名湯の地が育む、温もりある夏祭

 湯布院と言えば、温泉。温泉と言えば、湯布院。その名を聞くだけで頭の中に湯けむりが浮かびあがるほど、いで湯の町として有名なのはみなさんご承知の通りだろう。冬には白い湯気が一帯を包み、その風情溢れる街並みと、上質の泉質を求めて全国から多くの人が訪れる。しかし、湯布院の魅力は冬だけじゃない。これからの緑の季節、この町はアーティスティックな夏を迎え、また冬とは違う魅力で我々を誘ってくれるのだ。
 そう毎年夏になると開かれる、文化の香り漂う2つのイベント。まずは7月の「ゆふいん音楽祭」だ。昭和50年、地元の音楽好きの若者や観光協会、それに行政も加わって開かれた「星空の下の小さなコンサート」をきっかけに、このフェスティバルは立ち上がった。それからもう今年でなんと29回目を数え、今では県外からも知られる話題のイベントとなっている。クラシックを中心としたプログラムで、会場となるホールやホテルのロビーなどをピアノ、チェンバロなどのアンサンブルがアットホームな雰囲気で包み込む。派手ではないけど、温泉に入ったように心がホッとなれる、そんな暖かみのある音楽祭だ。
 さらに8月には「第28回湯布院映画祭」。こちらもまた、日本で最も古い映画祭のひとつに数えられる歴史あるもの。前夜祭も含めての5日間で上映されるのは、新旧問わず、テーマをもとに選りすぐられた作品たちだ。さらに、上映された作品の脚本家や監督、俳優たちとの交流会が開かれ、これもこの映画祭が話題となっている理由のひとつだろう。ただし、この期間に宿泊を考えている人は、早めに宿を押さえておくコトをオススメ。
 どちらのイベントにも共通しているのは”手づくり” と湯気のように柔らかな”暖かみ” 。四季によって姿を変える湯布院の街、緑に映えるその美しさをこんな素敵なイベントと一緒に堪能しては。

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