トップモデル


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葉月

 昨年の1月から始まった「Encounter」。福岡のさまざまなシーンで活躍する方々にご登場いただき、今ではナウの顔として、読者のみなさんにはすっかりお馴染みのコーナーになりました。好評につき来年もコーナーの継続が決定。2004年のラストを飾るのは福岡のトップモデル葉月さんです。福岡では178cmの長身を活かして仕事をするのは難しいと単身ニューヨークへ。4年間、本格的なウォーキングを学び、アメリカでモデルとして活躍。その後、福岡へ戻り結婚。一児の母でもある彼女は、今なお現役のモデル、福岡のトップモデルとして注目されています。

編集長/ニック・サーズ

PROFILE
葉月/福岡出身
『オフィスノアール』所属。19歳の時にスカウトされたのをきっかけにモデルに。178cmの長身を活かしファッションショーをはじめ各方面で活躍。24歳で単身渡米。ニューヨークコレクションなどを経験。現在ではモデル業の傍ら「美しい歩き方」や「立ち居振る舞い」など各種セミナーにて教鞭をとる。
http://www.office-noir.com

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Q. モデルになったのはやはりスカウトから?
A. そうなんです。短大の時に天神でスカウトされたのがきっかけなんですよ。でも、それまで自分の身長にはずいぶんと長い間コンプレックスを持っていたんです。小学校の時から並ぶ順番はいつも一番後ろだったし…。でも、モデルの世界へ入ったのを機に、コンプレックスを自信に変えることができて、自分を好きになれるようになったんです。

Q. どうして海外へ出ようと思われたんですか?
A. 意気揚々とモデルの世界に入ってみたものの、福岡で需要が多いモデルの平均身長って170~173cmくらいだったんです…。ふと気付けば周りのモデルはみんな忙しいのに、自分だけ暇かも!? みたいな(笑)。だったら東京へ出ようかと考えたりもしたんですが、なぜか踏ん切りがつかなかったんですよね。けど、突然24歳の春に「25歳までになんとかしなきゃ!」って思い立ったんです。海外で自分を試してみよう、と。

Q. ニューヨークを選んだ理由は?
A. これが意外と単純で、モデル仲間から「オリエンタルはニューヨークがいいよ~」っていうアドバイスを受けたからっていう理由なんですよ。東京へ出ることにはあれほどためらったのに、ニューヨークへ行くと決めたら行動へ移すのは早かったですね。25歳の誕生日(10月)を迎える前に行きたいと思っていたから、春に思い立って、9月にはチケット買ってニューヨークに飛んでました(笑)。

Q. 実際に行ってみてどうでした?
A. 本当に何も準備をせずに飛び込んでしまったので大変でした。福岡ではスカウトされてモデル事務所に入ったけど、向こうではモデル事務所に入るためのオーディションがあって、それを受けることからはじめなければいけませんでした。次から次に受けてみたけど、落ちてばっかりで…。3時間待ってほんの一瞬見ただけで「もういいわ」とか「あなたはうちの事務所向きじゃないわ」っとか、つらいことばかり言われましたね。オリエンタルは通用するんじゃなかったの~! って(泣)。ビザの期限は3ヵ月!焦りもあったし諦めようかと思ったけれど、送別会もしてもらったし、すぐ帰るわけにもいかなくて(笑)。リストアップしていたモデル事務所が残り2~3つになってきた時に、たまたま日にちを間違えてオーディションに行った事務所に決まって。本当にラッキーでしたね。

Q. NYで感じた日本のモデルとの違いとは?
A. まず、資質が違いますよね。身長が同じでも腰の位置が高いし、足も長い! メイクも全然違いましたね。アイラインを下にくっきり引いて東洋人を強調するメイクをされるんです。自分では「おかしいよな~」って思っていても「すっごくいい!」って言われたりして面白かったですね。あと、みんなすっごく褒めてくれて、気分も高まるから、楽しく仕事ができました。そして一番感じたのは「自分をアピールすることの大切さ」。日本では与えられた仕事をこなしていただけだったので、周りのモデルがしっかり自分をプレゼンテーションするのを見て、仕事への姿勢の違いを感じ、とても勉強になりました。

Q. プライベートでの生活はどうでした?
A. モデルだけでは生活できなかったからアルバイトもしましたよ。日本食レストランで働いてみたり。そんな生活も楽しかったですね~。何と言ってもニューヨークは活気があって刺激がある街ですから! 1ドルで何枚もTシャツが買える露店もあれば、高級店もある。それまで全然興味がなかったんですが、オペラとの出会いは大きかったですね。ターンの仕方など勉強になることもあったし、観客を見ているのも楽しかった。老夫婦がすっごくおしゃれして、シャンパン片手に観ていたり…。憧れとともに、ゆとりのある生活とはこういうものなのかな~なんて実感しちゃいましたね。

Q. 帰国後、福岡で続けようと思ったのは?
A. やっぱり福岡が好きだから、かな。東京へ出てみようとも思ったのですが、やっぱりもう一度福岡でこの仕事をやりたいって思ったんですよね。この業界では海外に行ったのならスーパーモデルにならないと意味がないように思われがちで、「ニューヨークに何しに行ってきたの?」な~んて聞かれることもあります(泣)。でも実際に行かなければ分からなかったような体験ばかりだったから、私自身は海外へ行ったことに意義があった! って思っています。

Q. 結婚して出産後、現在もモデルの仕事を続けられていますが、今のやりがいそして今後の夢をお聞かせください。
A. できるだけ長くこの仕事を続けていきたいって思っています。この仕事のやりがいは人に見られるということ。素敵な洋服を着て、それが売れたら素直にうれしいし。やっぱり人前で表現することが何より好きなんですよね。今後は、今も専門学校やスクールで行っているのですが「ウォーキング」など人に教えていくことを続けられたらって思っています。モデルとしての才能があるのに気持ちが弱い子が多かったりするので、私自身がアメリカで学んだ「アピールすることの大切さ」を自分でも表現しながら伝えていくこともできたら…って思っています!

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●クセ?
鏡を見ることですかねー。エレベーターの中の鏡やショーウィンドウなどで、常に自分の姿をチェックしてしまいます(笑)。

●ケイタイ?
時計代わりかな。ケータイを持つようになって、時計をしなくなりましたね。あとカメラ代わりにも。子どもの写真をいつも撮ってます。

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