大分県 耶馬渓


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– 山を彩る紅葉に囲まれ、心をほぐす温泉へ

 ドライブと温泉ー日本人の好きなコトランキングの筆頭にあがるテーマではなかろうか。ガイドブックは次々と発行されるし、テレビ番組の温泉リポートも相変わらずの人気ぶり。それは、日本人が四季の移り変わりを五感で楽しもうとしているからに違いなく、そういう意味では、ドライブと温泉を同時に満喫できるこれからの季節というのは最高なのだ。美しい景色と美味しい食べ物が加われば、もうニッポンの秋を堪能できると約束されたも同然のコト。
 そんな景色、温泉、食べ物…の要素を満たす場所は数あれど、特にこの時期の耶馬渓は格別! 熊本と福岡の県境に位置し、珍しい形の岩や峰の景観がひときわ目をひく景勝地として、春の若葉と秋の紅葉(10月下旬~11月中旬)には多くの観光客を惹きつける。なかでも28号線沿いの深耶馬渓エリアにある “一目八景(ひとめはっけい)” は、このエリアの最大の見どころ。展望台からは360度の大パノラマが広がり、周囲の山々にそそりたつ大きな8つの岩をぐるりと一目で見渡せることからこの名前がついたという。自然の雄大さに感動しながら、絵画のように赤や黄色に色づいた紅葉が心をホッと癒してくれそうだ。
 さらに、自然が豊かなトコロにウマい“そば”あり。澄んだ清流を使って作られる自家製麺に、しっかり味のダシ、それに天然の山芋をかけていただくのがこの地方での名物。コシのあるそばとトロ~リとした山芋のハーモニー…深耶馬渓エリアにある多くの食事処で食べることができるので、ぜひお試しを。
 さて、お土産にそばまんじゅうや柚子ごしょうを物色したら、締めはやっぱり体をほぐす温泉でしょう。12の源泉を持つ耶馬渓には、旅館や民宿、温泉施設など16軒が点在している。立ち寄り湯ができるところも多く、筋肉痛や関節痛、疲労回復などに効果があるといわれているのだ。ハシゴ風呂、なんてのもいいかもしれない。
 目で紅葉を、舌でそばを、心と体で温泉を。定番だけどやめられない、日本秋の満喫コースへ出かけませんか。

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