Actor & Actress TOMATO


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大半の外国人にとって、日本でのオカマエンターテイメントの人気ぶりは理解できないことだと思う。彼らは自身のメ性モをウリにするというよりは、むしろ歌やダンスとユーモアであらゆる年齢の観客を魅了する。17年前、とまとはあんみつ姫でアルバイト として彼女(彼?)の人生をスタートさせ、今では劇団のスターとなった。来年にはニューヨークのオフブロードウェイ での公演予定もあるという話。さて、そんな彼女の物語はというと…。
編集長/ニック・サーズ

TOMATO/とまと
福岡出身
1987年「あんみつ姫」ママに。1997年「劇団あんみつ姫」座長になり、企画・脚本・構成・演出・衣装デザイン・振り付け・主役と何でもこなす。劇団外活動として、映画・テレビ・ラジオにも多数出演。今年5月20~23日には夢天神ホールで行なわれる「幕末義侠伝」に出演する。

とまとママの活動については、HPを参照。http://www.okama.com
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Q.「彼」or「彼女」どちらで紹介した方がいいですか?
A. 「彼」でも「彼女」でも「とまと」でも好きなように紹介してください。

Q.そもそも“とまと”ママの名前の由来って?
A.高校卒業後に「あんみつ姫」で友達と一緒にバイトを始めたんです。その友達はあごがでていて、「きゅうり」という名前が付いて(笑)。私はまるくてぷくっとしてたから、「とまと」になったのよ~。当時は食物の名前をつけるのが流行ってたんですよね。お客様には覚えやすい名前が一番なんです(ハートマーク)。

Q.なるほど~(笑)。ママへの道もアルバイトからだったんですね。
A.最初はすごく軽い気持ちだったの。単に女になりたい、化粧がしたいと思って入ったのが「あんみつ姫」でした。場所もなんとなく中洲じゃなくて、天神かなと。でも、そのうち本気になってきて…。ちなみに一緒に働き始めた「きゅうり」ちゃんは親に見つかってすぐに連れ戻されたんですけど、私の方は「目の届く範囲でやってくれ」と親に言われて、こうして今まで続けています。普通なら「どこか親の目の届かないところでやってくれ」と言われそうなんですけどね(笑)。

Q.意外!! でも、素敵なご両親ですね。東京からもスカウトされたと聞いていますが。
A.両親の意向もありますが、その頃はもうママになっていたし、当時自分に付いてきてくれているスタッフを置いてはいけなかったというのが本音です。楽しいことは東京だって福岡だってできますからね!

Q.そうですよね~。ママの座はもう長いんですか?
A.もう17年になります。当時はママになりたい!というよりは、きらびやかな衣装を着たり、いい役をやりたいという思いが強かっただけなんですけど、気付いたらママになってたという感じです。

Q.ずっと「あんみつ姫」一筋なんですか?
A.途中「あんみつ姫」を一旦クローズしたことがあったんです。その間は普通のクラブで女性として働いてみたのですが、これがとてもいい勉強になりました。男からみて女性はこうあってほしいというイメージがあるじゃないですか。例えば、しとやかな面であったり…。ところが、お客様や好きな人の前では可愛く振る舞っていても、裏ではお客様の取り合いになってイジメや嫌がらせをしたりしていて、女って怖いなぁ~としみじみ感じましたね。女性に抱いていたイメージがガタガタと崩れました…(笑)。

Q.でも男性の気持ちや女性の気持ちも分かることから、恋愛相談も多いんじゃないですか?
A.そうなんですよ~。よくそうやって言われるんですけど、こちらからしてみればキチンと男にもなったことがないし、ちゃんと女にもなったことがない。オカマに相談しても中途半端よ!な~んて思っちゃうんですけどね。オホホホホー。

Q.ところで、最近では「劇団あんみつ姫」として、エンターテイメント集団としての活躍がめざましいですよね。その劇団の座長として、企画・脚本・演出・衣装デザインなど一人何役もこなしているとまとママの、一番のやりがいって何ですか?
A.楽しい“場”を提供できるということ、これに尽きます。「劇団あんみつ姫」はシンプルに楽しめるところ。お客さまにとって、忙しい日常からちょっとだけ抜けられるような、ひとときだけ現実を忘れられるような時間と空間を与えることができればいいなと思っています。「オカマ=楽しい」というイメージで気軽に見ていただけたらうれしいですね。老若男女が気軽に楽しめるような「社交場」を作っていきたいと思っているんです。

Q.「あんみつ姫」もフクオカ・ナウのオフィスも親富孝にあるのですが、この場所についてどう思います?
A.昔は楽しくて遊ぶところがたくさんあるというイメージでした。今では風俗店などもでき雰囲気も以前とは変わってしまいましたね。もっともっと若い人が楽しめるような場所になればいい。例えば、ここに来ればB級C級グルメの安くてお腹いっぱいになれる飲食店が集中している! というように。いずれは再開発されることを期待しています。街全体がテーマパークのような楽しい雰囲気を持てたらいいですね。

Q.では、最後に突然ですが、とまとママが市長になれるとしたら?
ズバリ規制緩和ワールド!楽しいと思うことにはすぐに許可をおろしちゃいます。だって世の中規制ばかりでしょ。私たちも街でちょっとしたイベントをやる時でも、市の許可を取ったり警察の許可を取ったりあちこち動かないといけないから大変!一人がOKといったらALL OKっていう風にならないかしらね~。私だったら独断しちゃうわね!
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クセ?
鼻を扱うのがクセなんです。鼻の間を親指と人差し指でつまみながら、話したり。酔っぱらったら人の鼻を噛むことだってあるんです。そういえば、鼻にピーナッツを入れて出なくなって病院に運ばれたこともあるんですよぉ~。

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