日本で暮らす外国人にとって、エネス・クロウの小説を読むことは、誰かに親しみを込めて肩をたたかれているような気分を味わせてくれる。日本に別れを告げて故郷に戻るというクロウの計画は、多くの人々と同様に狂ってしまった。しかし、19年の歳月を日本で国外居住者として暮らした経験が、彼に執筆のネタを与えてくれた。福岡に居を定めて著した2冊の小説「No.6(日本での良き時、悪しき時)」と「女のネールズ」は、日本で暮らす外国人のややこしい事情を描き出している。日本人女性との叶わなかった恋から、飲酒に絡んだ問題、日本の司法制度、友情、家族、そして、日本ではおなじみの面倒事まで、読めば自分と主人公の共通点に思い当たるだろう。執筆活動の合間には、大学で村上春樹のエッセイを翻訳する講義を受け持っているクロウは、日本の方言地図の編纂にも携わっている。
出身:オレゴン州ポートランド
日本滞在歴:19年間
職業:フリーライター、翻訳者、ブロガー
エネス・クロウのホームページ http://www.aonghascrowe.com/
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エネス・クロウ on Twitter: @AonghasCrowe