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太宰府天満宮、御本殿大改修に伴う「仮殿」を建設

の重要文化財である太宰府天満宮の御本殿の大改修がはじまりました。菅原道真公(御祭神)薨去から1125年にあたる2027年の式年大祭を前に、今月から3年をかけて行われる124年ぶりの大改修の間は、御本殿前に建てられた仮殿が使われます。

A Floating Forest: The Temporary Shrine Amidst Renovation at Dazaifu Tenmangu, 太宰府天満宮、御本殿大改修に伴う「仮殿」を建設

3年間限定だからこそ、天神さま(道真公)にも参拝者にも喜んでもらえる場所に、との思いで作られた特別な仮殿は、まるで森が浮かんでいるようなデザイン。

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道真公を慕う梅の木が一夜のうちに大宰府まで飛んできた、という飛梅伝説から着想を得て、「太宰府天満宮の周辺に広がる豊かな自然が御本殿前に飛翔し、屋根に森が現れる」というコンセプトで、建築家の藤本壮介氏がデザイン・設計を手がけました。

屋根の上には、太宰府天満宮の境内で育てられた梅や、九州各地から選ばれた植物が植えられています。仮殿の役目を終えたら、境内の森に移植されます。

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また、仮殿の御帳(みとばり)と几帳(きちょう)のデザインは、デザイナーの黒河内真衣子氏のコレクションブランド「マメ クロゴウチ(Mame Kurogouchi)」によるもの。

立体的な刺繍や染色など、日本の技術を生かしたデザインでも知られる彼女が、今回も梅や樟を使って染色し、古代と現代の手法を融合して作った特別な生地が使われています。

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今回の仮殿だけでなく、太宰府天満宮の境内には歴史ある文化財クラスの美術から、まさに今注目される現代アーティストの作品まで芸術作品があふれ、神事やイベントなど天満宮での日々のあらゆる場面にアートやデザインが織り込まれています。

学問の神様、文化芸術の神様として崇敬される太宰府天満宮は、古くから多くの文人や芸術家が訪れ、それぞれの時代の最先端の作品を奉納しています。また、アーティストが太宰府での取材・滞在を経て制作を行う「太宰府天満宮アートプログラム」も行われています。太宰府天満宮は、名実ともに文化芸術発信の地であり、日本随一のアートスポットです。

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太宰府天満宮
・開門6:00(春分の日より)、6:30(秋分の日より)
・閉門19:00(4〜5月、9〜11月)、19:30(6〜8月)、18:30(12〜3月)
福岡県太宰府市宰府4-7-1

全国天満宮の総本宮。菅原道真公の御墓所の上に御社殿を造営し、その御神霊を永久にお祀りしている神社で、 「学問・文化芸術・至誠の神」として年間に約1000万人の参拝者が訪れる。

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Places
Dazaifu
Published: May 25, 2023 / Last Updated: May 29, 2023

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