手打ちうどん円清は、今まで福岡になかったうどん店だ。埼玉で8年半にわたって人気を博したうどん店「如水」を捨て、2018年4月に福岡に移転。その理由を店主の岩坂さんは「関東や讃岐とは異なるうどん文化が根付く福岡でもう一度勝負をしてみたくて」と話す。円清では、福岡のうどんとは一線を画し、節系や昆布を一切使わず、煮干しのみでダシを取る。煮干しは独特の香りと旨味がある一方で、扱い方を間違えるとエグミ、苦味が出やすく、一癖ある乾物。しかし、煮干しを多用するラーメン店から飲食の世界に入った岩坂さんは、煮干しの特徴を熟知しており、旨味を引き出したダシを取ることができる。さらにうどんのメッカ・讃岐で修業した手打ち麺は、小麦の風味を強く感じられ、驚くほどしなやかな食感。メニューは、埼玉時代からの名物「肉汁つけうどん」を柱に、炙ったチャーシューがのる「炙り肉うどん」(13:00以降限定)、ダシは一切使わず、16種の野菜や果物が鮮烈に主張する「カレーうどん」など、独創的なうどんが揃う。
メニュー:円清のカレーうどん(半ライス付き)¥900、イリコ出汁のあさりうどん¥720、炙り肉うどん(13:00以降限定)¥820、しゃきしゃき野菜盛うどん(平日13:00以降限定)¥800、釜揚げうどん¥550、肉汁釜揚げうどん¥700、ざるうどん¥550、肉汁ざるうどん¥700、瓶ビール¥550
※2019年10月1日以降、消費税率変更に伴い価格の変更がある場合があります。
・外国語メニュー:なし
・カード:不可
・予約:不可
・禁煙
Originally published in Fukuoka Now Magazine (fn240, Dec. 2018)