歓楽街の中州とショッピングタウン天神の中程に位置する落ち着いた雰囲気の大人の街、西中洲。食通好みの名店も多いこのエリアに、一人でもカップルでもグループでも居心地よく使える店がある。程よい広さと端正な和モダンのインテリアに加え、微笑みをたたえ程よく構ってくれるスタッフ、飲み物を頼んだら出てくる突き出しのセンスを見て『福岡で食事をする』という楽しみのセンサーをオンにしてほしい。地元で作られる日本酒や、近年メキメキと評判を上げる日本産のワインなど、季節や食材の旬によってセレクトされたアルコールが揃うので、まずは肴の盛り合わせを少しずつ摘みながら、ゆっくりと場の空気を感じよう。鮮度が命の福岡・博多名物のゴマサバは、醤油で刺身として味を見てからゴマだれをかけてもいい盛り付けで出てくる。糸島の稲藁を使う藁焼きは、ここ博多ほたるの看板商品。マグロや旬の新鮮な魚、博多名物の明太子を藁で焼いた藁焼き盛り合わせや、朴葉を器に見立てて山椒味噌と豚肉の最高峰・梅山豚を載せて焼いた朴葉焼きなど、旬の食材を日本料理の技法を用いて一手間かけて作る一品料理が揃う。美味しいものを美味しくいただくために、フレンドリーなスタッフがさりげなく西中洲での夜を演出してくれるだろう。
メニュー：酒の肴盛り合わせ（5種）¥1,280、博多ごまさば¥980、半熟卵の藁焼き¥350、藁焼きの盛り合わせ¥2,400、梅山豚と山椒味噌の朴葉焼き¥1,480、博多めんたいおにぎり¥350、本日の日本酒¥390〜、本日の日本ワイン¥600〜、生ビール¥600
Originally published in Fukuoka Now Magazine (fn210, Jun. 2016)
