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タイ現地視察 – 最新ツーリズム事情

岡からタイに行ってきました!
世界規模のパンデミックによって2020年春以降、誰にとっても特別なものになった海外旅行。せっかく行くなら、とっておきの場所に行って、特別な体験をしたい!と思うのも当然です。

コロナに対する渡航制限や対策は、国や地域によって異なりますが、多くの国が海外からの旅行者を受け入れ始めています。今回、私たちが行ってきたタイは、アジアの中で一番早くに海外からの旅行者を受け入れた国で、2022年7月からは、パスポートとワクチン接種証明書(未接種の場合は出発前72時間以内のRT-PCR検査陰性証明書)だけで入国が可能になりました。
* 2022年7月1日以降にタイ渡航予定のタイ国籍を有しない方の入国手順(在東京タイ王国大使館)

* 日本への入国について: タイから日本へ帰国(入国)する際は、出国前72時間以内の検査証明書とワクチン接種証明書が必要(2022年7月1日現在)。

ちなみに、今回私たちがタイを訪れた時点で(6月5〜13日)日本からの出国(羽田空港)、タイでの入国(バンコクのスワンナプーム国際空港)はスムーズ。予めタイから求められる条件(6月時点はパスポートとワクチン証明、コロナ禍独自の証明を兼ねるタイパスポート)さえ準備しておけば、旅行者が少ないこともあり平常時よりも早くに入国ができたように感じるほどでした。

今回の旅の目的の一つは、プーケットで開催される「THAILAND TRAVEL MART PLUS 2022」への参加です。リアル開催は3年ぶりのタイ国政府観光庁が主催する観光産業向けの一大商談会は、ビジネスパートナーの獲得のためのプラットフォームとして機能しています。経済の22%(2019年)が観光産業に支えられるタイにとって、観光は経済の中心ですから、力の入れ具合も本気です。

THAILAND TRAVEL MART(通称MMT)は、新たに「AMAZING NEW CHAPTERS(素晴らしき新たな章)」をキャッチフレーズに掲げ、サステイナブルを基本理念に、環境にも配慮したツーリズムの推進に力を入れています。

「コロナを抑えることは重要だが、バランスをとりながら観光を推進したい」と、タイ国政府観光庁東アジア局チューウィット・シリウェーチャクン局長。

2022年6月8〜10日に開催されたTTMに参加したのは、世界42カ国から277名のバイヤー、90名のメディア、タイ国内から264名のセラー、合計639名。初日に開催されたウェルカムパーティの会場は、巨大リゾート施設「ブルー・ツリー・プーケット」にある17,000m2の海を再現したラグーン。屋外には、地域食材を使ったベジタリアンやハラルも含む多様な飲食ブースが並びます。提供スタイルも、タイが目指す、これからのツーリズムが表現されています。

カップやストローも、プラスティックではなく、食べることができる素材や紙。フードロスへの配慮もされ、終了時間近くには料理はほぼ無くなります。

MMTで目にしたフレーズは「サステイナブル」は当然のこととして、「コミュニティ・ベースドツーリズム」「レスポンシブル・ツーリズム(責任ある観光)」「オーガニック」「エコツアー」など。新たなツーリズムのスタイルへの理解を、提供する地元、ツアーを販売する旅行会社、そして旅行者にも求めます。

例えば、タイの人気アクティビティの一つである象に関するツアーは「エレファント・ケア・ツーリズム」として登場。動物福祉や保護について、ツアーに携わる全ての人に理解を求めるなど、旅行者の意識を高めることにも力を入れています。

また、全国の地域社会に収入を分散させるとともに、地域住民の生活の質を高め、タイの文化や伝統の保存促進。合わせてタイへ「質」の高い観光客を呼び込むための戦略の一環として、観光・スポーツ省とタイ国政府観光庁が力を入れるのは、コミュニティ・ベースドツーリズム。MMTの後に、このコミュニティ・ベースドツーリズムを知るべく、ココナッツとパイナップルを育てるイスラム教徒のコミュニティ(BANG RONG COMMUNITY)を訪問しました。

このコミュニティは、天然資源と地元の文化を伝えることで生計を立てていて、環境や文化に関連するアクティビティを通して、旅行者にコミュニティについて学んでもらう機会を提供しています。もちろん、パイナップルを選ぶ方法や、ココナッツを使ったお菓子の作り方も一緒に楽しみながら教えてもらいます。

環境への負荷を最小限に抑えることをこれからの常識とし、社会・経済活動と自然環境とのバランスを守ることに重きを置いた「レスポンシブル(責任ある)」で「サステイナブル(持続可能)」な旅が、これからのタイ観光のあり方。ウェルネスやスポーツ、文化、自然などライフスタイルをより豊かにする質の高い観光素材で、目的意識の高い旅行が実現しそうです。

次回は、実際に私たちが訪れた場所をレポートします!
・​​医師とウェルネスのスペシャリストチームによるラグジュアリーかつ最先端のウェルネス・メディカルリトリート施設
・バンコクのMICE最先端
・街の隙間で輝くアートスポット、など

Category
Travel
Fukuoka Prefecture
Published: Jul 4, 2022 / Last Updated: Jul 4, 2022

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