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アジアに近い福岡だからこそできるイベントです

岡市に住んでいる人なら誰しもが実感するのが、福岡はアジアに近い都市だということです。東京に行く時間と中国・上海に行く時間がほとんど同じ、韓国・ソウルなら大阪と同じくらいなので、私はマイレージがたまると国内よりもアジアに行きますね。昨年2月に姉妹都市締結をした韓国・釜山とは毎日高速船が行き来しています。朝鮮半島、中国大陸に近いという地の利に恵まれた福岡市は、古くからアジア文化の受け入れ窓口としての役割を果たしてきました。福岡・博多を経由してさまざまな文化が日本国内に浸透していったのです。

そのような土壌をもつ福岡市は、市制100周年を記念し(1989年)「アジア太平洋博覧会」(通称・よかトピア)をシーサイドももちで開催しました。171日間にわたるこの博覧会の入場者は、目標の700万人を大きく上回る823万人で、アジア各国と市民レベルでの交流が生まれました。アジアとのつながりを一過性のもので終わらせたくないという思いから生まれたのが、翌1990年から開催されている「アジアマンス」です。主要事業として食文化や音楽、伝統芸能を紹介する「アジア太平洋フェスティバル」や、学術・研究・芸術・文化の分野で業績をあげた個人や団体を表彰する「福岡アジア文化賞」も始まりました。また1991年からは「アジアフォーカス福岡映画祭」(現在は「アジアフォーカス・福岡国際映画祭」)もスタートし、映画を通じてアジア文化を紹介し、アジアの映画人が交流する場となりました。

アジアマンスのキャッチフレーズは「アジアを深める30日」でしたが、2006年の開催から「交流から共生・貢献へ」とし、新たな視点からの取り組みを行っています。今年で19年目、来年の開催で大きなターニングポイントとなる20周年を迎えます。福岡アジア美術館も来年2009年は「第4回福岡アジア美術トリエンナーレ」の開催です。福岡市の総力を挙げて来年の開催に取り組む予定です!お楽しみに!!

Originally published in Fukuoka Now magazine (fn117, Sep. 2008)

 

Category
Art & Culture
Fukuoka City
Published: Sep 1, 2008 / Last Updated: Jun 13, 2017

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