ドォデショ?
ベンチがもたらすリラックス!
福岡に来て5年、街にゆっくり座ってくつろげるような「ベンチ」がないって気づいたんです。私の故郷、ベルギーの街には道の脇に、公園に、バス停に、ビーチに、駅にとあらゆるところにベンチが置かれています。ほんのひとときでもホッと一息つく事ができるのだけど福岡にはそれがない。…何故でしょう。ゆーっくり休憩したいのであればカフェに行けばいい話、でもほんの少しだけ座りたい!と思う人はいないのかしら?「ベンチにダラダラ座って、どうせ暇に決まっている」なんて思わないでください。過ごす時・の長さより、どれだけ質の高い時・を過ごしたかが大事だと思うのです。ほら、友達とだってそうでしょう。例えば桜の・を眺めるのだってそう。歩きながらよりはゆっくり座って見た方が同じ5分でも違いますよね。ベンチに腰をおろして行き交う人々を観察するのも楽しいですよ。
ですが、問題はお金! 当然、ベンチを設置するのにお金がかかります。財政の苦しい福岡市にはちょっと無理なお願いかもしれません。でも郊外のショッピングモールやバス停ではスポンサーのロゴのついたベンチを目にする事ができます。例えばホークスカラーのバスに、カラフルで可愛いホークスベンチはいかがでしょうか? 天神の街に新しい宣伝媒体ができるのを喜・スポンサーは沢山いると思うんだけど。そうね、・ち合わせの定・、西鉄福岡天神駅のコンコースなんかもいいかもしれません。
私自身、買物の途中で休憩したくても座る場所が見つからず、家に帰っちゃった事があるんです。その時にベンチがあれば休憩の後に他のモノを買っていたかもしれません。さあさあオーナーさん、そんな時こそあなたの店の名前付きのベンチが役に立ちますよ!「今の若・は何処でも床にペタンと座って(特にコンビニ・り)マナーがない!」と嘆いてらっしゃる方々! ベンチがあれば若・達でも使うと思いませんか?
別に私「ベンチマニア」というわけではないんですよ(笑)。ベンチとはただ座る為ではなく、美的感覚やライフスタイルを表すものだと私は思うのです。福岡は住みやすい都市として有名ですよね。そこにほんの5分のひとときを過ごす余裕があれば、どれほど過ごし・くなるでしょうか。みなさん、ドォデショ?
Originally published in Fukuoka Now magazine (fn85 Jan. 2006)