大型書店や科学館がオープンし、新たな街として注目される六本松。界隈の路地裏には、古い住宅をリノベーションした個人商店が点在し、JCRC2014国内大会(焙煎競技)で優勝経験のある江口崇臣さんが営むコーヒー店もそこにある。店内にあるオランダ製の焙煎機で丁寧に焙煎される定番のコーヒーはブレンド4種類とシングル2種類。メニューには、焙煎レベルに応じた数字が表示されており、浅煎りを表す3.8は見た目も味わいも華やかなブレンドコーヒー、なめらかな甘味を感じるコスタリカ産のコーヒー豆は、中煎りの5.6など、豆の個性を引き出すように焙煎具合を緻密に定め、安定した味を常に提供できることに注力する江口さん。注文の都度、豆を挽き、コーヒー豆と呼吸を合わせるように丁寧にハンドドリップする様子を眺めたり、エスプレッソと水を好みのバランスで、もしくは変化の途中を楽しめるよう別々の容器で提供されるアメリカーノで自分の味覚を試すなど自分だけの時間を楽しみたい。朝8時から開いているので、隣のパン屋で購入した焼きたてパンと一緒に、専門店のコーヒーで1日をスタートさせるのもいい。
メニュー(税込):コーヒー¥500、アイスコーヒー¥500、アメリカーノ¥500、カフェラテ¥600、アフォガート¥600、アップルジュース¥400 *ドリンクのテイクアウトは¥100引
*外国語メニュー:無/カード:利用不可/予約:不可/店内禁煙
Originally published in Fukuoka Now Magazine (fn237, Sep. 2018)