12月で4周年を迎えた昊(おおぞら)。店主の松村安基さんが銀座で食べた担担麺に惚れ込み、暖簾分けで実現した博多昊の担担麺は、汁ありと汁なしの2種類。
鶏ガラスープにしっかり泡立てたゴマペーストをたっぷり加えたふんわりリッチなスープが特徴の汁あり担担麺は、もちっとした中太の麺と相性がいい。スープをたっぷり絡めた麺を口に入れると、胡麻の風味が広がったかと思うと、軽やかなしびれを感じる花椒(ホアジャオ)と、風味豊かな辛味の五香ラー油が主張を始める。
トッピングのピーナッツとパクチーは、食感と爽快感をアクセントとして加えてくれ、全体を絶妙なバランスでまとめている。多様な刺激が順追って訪れる、個性的な担担麺を求めて、遠方から足を運ぶ客がいるというのも納得だ。
本場中国の担担麺のスタイルである汁なしの方は、卵白多めの太麺のもちっとした食感を楽しみながら、肉味噌をしっかり絡めて食べる。途中、卓上にある酢をかけて味変を楽しんでもいい。
店の常連からヒントを得た「炙りチーズのせ」や納豆トッピングなど、濃厚な坦々麺には、濃厚なトッピングとの相性がいい。昊のオリジナルレシピがおすすめではあるが、「好きなように食べてほしい」と店主の思いから、辛味の調節や、パクチー抜きや増量など、リクエストにも心よく応えてくれる。
メニュー(消費税込):濃厚担担麺¥950、汁なし担担麺¥900、納豆¥100、チーズ¥100、水餃子¥480、肉味噌めし¥380、瓶ビール¥500
*外国語メニュー:英語、韓国語、中国語簡体字、中国語繁体字 / カード:不可 / 予約:可 / 禁煙 / テイクアウト可能