祝いの席や家族が集まる時などに、食卓の中心を飾る寿司。こうやって育った多くの日本人にとって寿司は特別で、そして、身近な食べ物だ。博多の繁華街で10年以上暖簾を掲げる「酔虎寿し」では、近海で取れる天然の魚介を中心とした福岡の旬を、当たり前の値段で堪能することができる。人生の大半を寿司と和食に捧げる店主、水鳥川元秀さんは、毎朝自ら市場で食材を厳選し、それぞれの特徴に合わせて丁寧に調理する。カウンターに立つと、全ての客、そしてスタッフもが楽しめるように軽快なコニュニケーションを図り、タイミングよく寿司を握る彼の演出に、多くの常連と同様に居心地の良さを感じるはずだ。一つずつ出される寿司は、口に含んだ瞬間に握りの技術に気づかされ、食材を見極める目と、確かな和食の技術に支えられる包丁さばきによって、軽やかな食感に仕上げられたネタとのハーモニーを楽しめるはずだ。今の季節は、新鮮でなければ生で食べることができないアジが旬をむかえ、壱岐で獲れた200kg級のマグロなど、目にも鮮やかでリッチな味わいの寿司を楽しむことができる。
メニュー:
握りおまかせ¥6,000、握り極上(白身2貫、トロ2貫、車海老2貫、ウニ2貫)¥5,000、特上¥4,000、上¥3,000、並¥1,500、刺身¥2,500〜(一人前)、生ビール¥600、日本酒¥700〜、シャンパン¥8,000〜(ハーフボトル)
※2019年10月1日以降、消費税率変更に伴い価格の変更がある場合があります。
・外国語メニュー:なし
・カード:利用可能
・予約:可能
・禁煙
Originally published in Fukuoka Now Magazine (fn235, Jul. 2018)