福岡の街中で美味しい鮨や刺身を食べることができる大きなポイントの一つは流通の良さ。漁港も市場も都心部から近く、水揚げされたばかりの魚介が新鮮なまま食卓に届くのだ。住吉神社近くに店を構える鮨なにわの二代目店主・尾林忠雄さんは、長浜鮮魚市場でのアルバイトがきっかけで地場産の魚介の素晴らしさに開眼した。そして「魚介の真の味を知るのは漁師だから。」と、日々、鐘崎や姪浜、糸島などの福岡近海の漁港に足を運び、新鮮な魚介だけでなく、漁師だからこそ知る漁場の状況や食べ方についても仕入れてくる。そうやって自ら厳選して仕入れる旬の食材は、開店前に丁寧に下ごしらえし、作り手が確かな吟味した塩や醤油などの天然調味料でシンプルに調理される。鮨なにわの基本は店主おまかせのコース。予約の際に好みを伝えておくと、店主がその日の食材を使って最高のパフォーマンスを提供してくれるのも”おまかせ”の醍醐味。突き出しに始まり、刺身、焼物、煮物、鮨、汁物の構成で、ざっと20種類以上の魚介を楽しむことができる。海外での出張サービスも積極的に行い、食文化が異なる人々を楽しませることも大好きな店主は英語でのコミュニケーションも得意。鮨屋の敷居を気にするより、プロが厳選する新鮮な地場産魚介を使った和食のライブパフォーマンスに参加するつもりで「鮨なにわ」を是非堪能していただきたい。
メニュー:
おまかせ握り¥3,000 〜(1名)、⽇本酒(1合)¥750~、梅酒¥700
※2019年10月1日以降、消費税率変更に伴い価格の変更がある場合があります。
・カード使⽤可
・禁煙
Originally published in Fukuoka Now Magazine (fn208, Apr. 2016)