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僕はファッションに詳しくはないけど…

聞やニュースに触れる度に日本経済の衰退を感じずにはいられない。でも天神を歩いてる限り不況なんてどこ吹く風!だって多くの若い男女が戦利品が詰まった紙袋を両手に抱えてデートしているんだから。確かに日本がファッション大国であることは事実。でもこれから始まるであろう不況を目前にしながら、この時代錯誤な使いっぷりにお節介ながらも危惧しているんだ。

時代錯誤といえば、例えばマレットヘア。米国では既に絶滅したと思われていた髪型で、今では稀にトレイラー生活者や体育教師がしているくらい。でも福岡ではブリーチしたり頭の側面を縞模様に刈上げたマレットが現存してる。若い男性が実際以上に強く見せるためにする髪型なんだけどね。アパレルのアバクロだってこっちで流行っているのを知っていたら、高校時代の愛用服を持ってきたのに。クールな外国人になり損ねてしまったよ(笑)。でもブーツにミニスカート、そしてメイクばっちりの可愛い女の子たちがアバクロのパーカーを着ていたりすると、ちょっとイタいね。髪をまとめるシュシュだってTVドラマ「ビバリーヒルズ高校白書」で人気があったのは確かだけど、この終わったはずのシュシュが福岡では健在で、しかもブレスレットみたいに使われているのを見ると、嫌な過去を思い出させる拷問を受けているような気持ちだよ。カプリパンツも残念ながら福岡では人気があるよね。昔流行した中途半端な丈のパンツを、女性が着ていてもあまり気にならないけれど、これが男性となると話は別。長いか短いかはっきりしてくれ!カプリを選ぶ半端さが人間の中途半端さを表しているように見えるんだ。極めつけはギャル達お気に入りの大きく膨らませた髪型。’60年代のアメリカの主婦達の間で大流行したんだけど、今やキャバ嬢である証だよね。

誤解のないように言っておくけど、僕はファッションフリークでもないし、むしろ人目を気にしない米国ファッションと比べると日本のファッションは新鮮だと感じているよ。ここ福岡の女の子達が、今年のブーツとミニスカートに着替えなければ近所のスーパーへ行くことすら躊躇する感覚には好感もっているんだから(笑)。男性も『ルフィオチック(映画「フック」の少年リーダーにちなんで命名)』と僕は密かに呼んでいるんだけど、アレンジされた髪型につま先が尖ったブーツ、そしてアクセサリーでしっかりお洒落しているよね。身長190cmの正に外国人サイズの僕に合うようなものは入手困難だから、残念ながらそんな恰好をせずに済んでるけど「えっ、今どきそんなのあり?」なんて目を疑いたくなるような、欧米では絶滅したはずの全身ばっちりとキメられた高価なファッションがここ福岡では健在だなんて、いったいドォデショ?!

Originally published in Fukuoka Now magazine (fn121 Jan. 2009)

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Fukuoka City
Published: Jan 1, 2009 / Last Updated: Aug 1, 2019

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