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ツーリング天国・九州を楽しむ2泊3日の旅

州はツーリング天国!王道のツーリングエリアが点在し、走って気持ちがいい道は絶景の連続です。福岡空港から約110km、1時間半ほど走れば、絶景ロードとして知られるスポットにつきます。

Unleashing Kyushu's Motorcycle Tourism Potential, ツーリング天国「九州」を楽しむ2泊3日の旅

そこからは世界最大級の阿蘇カルデラに広がる田園風景や、阿蘇中岳の火口、広大な草原を抜ける美しいワインディングロードを堪能して、フェリーで移動したり…。国内外のバイカーが一度は走ってみたいと願う九州を、2泊3日で駆け抜けるバイクツーリングの旅を紹介します。今回、私たちが旅した時期は、朝晩は少し冷えるけれど、紅葉はもう少し後、そんなタイミングの九州の秋(11月初旬)です。

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バイクはどうする?
バイクは自分のバイクで走るのもいいけれど、好みのバイクをレンタルするのも便利です。今回は福岡空港近くにある九州最大規模のバイク用品専門店ライコランドのレンタルバイクサービスを利用しました。飛行機で福岡を訪れる旅行者たちが、空港からスーツケースを持ったまま来店し、バイクで九州を旅する!そんな楽しみ方もあります。

さぁ、いよいよ出発!
今回の旅は、Fukuoka Now編集長のNick、そして友人のAsafとEmikoの3人です。集合場所はバイクをレンタルする都市高速道路そばにあるライコランド福岡空港店。早朝レンタルサービスを利用するので、事前にもらっていたQRコードでレンタル専用の入り口から入ると、バイクが準備されています。男女別の更衣室やロッカー、トイレがあるので(営業時間内であればシャワールームも利用可能)、ここで準備を整え荷物を載せて出発です!

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最初は、福岡空港から都市高速道路沿いに走り、太宰府から山道を抜けて秋月へ。太宰府あたりは都市高速と高速道路の合流地点でもあるのでラッシュ時は混み合います。早めの出発が鍵です。今回の旅では高速道路はできるだけ使わず、走って楽しい道を選んでいます。秋月までの1時間ほどは、美しい田舎道を通ります。小京都とも呼ばれる小さな旧城下町を抜ければ秋月城址です。春は桜並木が美しく多くの人で賑わいますが、夏は新緑、秋は紅葉と、季節ごとの表情を楽しむことができます。

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次に向かうのは、古来より神の山として信仰される英彦山です。途中、小石原川ダム湖畔に2022年4月にできた二輪車専用の無料練習場、小石原川ダムふれあい公園があります。ツーリングコースとして知られる国道500号に面しているため、「バイクが頻繫に通るのであれば、気軽に立ち寄れる練習場を作ろう!」という市役所職員の企画でできました。トイレはありませんが、ちょっと立ち寄り、S字やクランクなどで技術チェックするバイカーが頻繁に訪れます。

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大分県と福岡県の県境にある標高約1,200mの英彦山は、ハイキングも多様なコースがある人気の場所です。山腹にある駐車場から英彦山神宮まではケーブルカーで登ることができ、美しい景色を楽しむことができます。

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そこから田舎道を走り、ツーリングの名所として知られる大分の耶馬溪へ。険しい岩肌の威圧感を感じながら走るのもバイクならではの体験です。

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山郷の風景が広がる場所にも、驚くべき個性を持ったガストロノミーレストランがあります。ツーリングというと、とにかく走る!になってしまいがちですが、食材が豊富な九州の魅力に触れるような場所を組み込むのもお勧めです。

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Restaurant Sardinas
大分県中津市耶馬溪町大島1476
https://www.restaurant-sardinas.com/
*要予約

ゆっくりランチをとった後は、宿へ向かって国東半島をツーリング。修験道の聖地として数々の山寺が点在する国東半島は、ロングトレイルでも人気の場所ですが、山々を繋ぐ道は、バイクや自転車でのツーリングでも豊かな表情を楽しむことができるエリアです。また、地域の産品を販売する直売所を見つけたらぜひ立ち寄ってください。私たちは安心院の直売所にて安心院ワインを購入して、今晩のディナーで楽しみます!

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宿は、オーガニック農家が運営する一軒家にステイです。無農薬栽培に勤しむ宿主は、偶然にもバイクメーカーに勤務経験がある関東からの移住者。ドイツで働いたことがある英語堪能なFusakoさんが作る、自家製オーガニック野菜を使った料理を夜と朝いただくことができます(美味しい!)。

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美しい朝霧をみて出発。

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杵築城の近くを通り、小さな城下町で朝の散歩をしたら、別府方面へ。日本一の湯量を誇る別府には8つの大きな温泉郷があります。その中の一つで一番高い場所にある明礬温泉は、昔ながらの方法で湯の花(温泉成分)が製造されている小屋や、湯けむり、温泉の蒸気で蒸した温泉プリンが名物です(人気観光地なので早い時間に行くのがお勧め)。

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そこからは山道を通って、どうしても行きたかった「岩下コレクション」へ!
貴重なバイクや世界のクラシックカー、昭和レトロなアイテムなど、信じられない量の品々が展示されています。 世界各国の名立たるバイクの所蔵台数は600台超!その中から200台程が展示されていますが、完璧なコレクションを作るためにまだ100台は欲しい、と岩下さん。

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世界で唯一1台のドゥカティ・アポロL型4気筒(Ducati Apollo L-type 4 cylinder: 1260cc)は、評価額2億円!!

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本田宗一郎氏が造った市販第1号車などホンダの歴史に残る名車も多数展示されています。

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岩下コレクション
大分県由布市湯布院町川北645-6
https://iwashitacollection.jp

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朝から興奮が続いていますので、お昼はしっかりお肉をいただきましょう。阿蘇エリアは牛の放牧が行われ、地域独自の「赤牛」の名産地です。ランチは、赤牛生産を家族で行う牧場直営のレストランでステーキです(バイクで来たのね!と焼肉のおまけ付き)。地域の山菜や野菜で作った前菜、そして暖かいおもてなしが魅力のレストランです。

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お腹が満たされた後は、本日のハイライトである阿蘇中岳の火口へ。

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オフィシャルサイトで予め確認し、火口付近まで行くことができるか調べておくと便利です(ガス発生で火口近くが閉鎖されることがあります)。

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Wow!! 活火山の火口です。まさに地球のエネルギーの源を間近で感じることができます。夜は素晴らしい星空を眺めることができます。ルートを考慮すると、南阿蘇エリアで宿泊するのがお勧めです。

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おはようございます!カルデラの中で朝を迎えました。写真では表現できないほど美しく壮大な景色が広がります。

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早起きの特権とはまさにこんなことです。誰も走っていない道路を駆け抜け、絶景に出会うことができます。

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いよいよ最終日。九州の代表的なツーリングスポットに、やまなみハイウェイ、ミルクロード、そしてグリーンロードが挙げられますが、グリーンロードの一部には、バイク界のレジェンドの名前がつく道路もあります。

ケニーロード
熊本県阿蘇郡西原村から南阿蘇村久石に至る「グリーンロード南阿蘇(約19.7km)」の一部区間を指す愛称。2輪レースにおいて多大な功績を残した人物としてMotoGPの殿堂入りしているワールドグランプリのレジェンド、ケニー・ロバーツの名前が由来です。熊本出身の妻の縁で熊本を訪れ、「世界中のどこを探しても、こんなに素晴らしい景色の中を走るワインディングはない」と絶賛。2010年からはアメリカから仲間たちを連れて九州・熊本を中心にワインディング天国をツーリングする「KRジャパンラリー」が行われています。

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九州のほぼ中心部にある熊本の阿蘇エリアから熊本市内を通り(熊本城も道中見えます)、対岸にある島原半島へフェリーで移動します。フェリーに乗れば約60分、高速船に間に合えば約30分で島原半島へつきます。

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追いかけてくる海鳥たち!

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島原半島は、雲仙火山を中心に三方を海に囲まれる外周100kmほどの半島です。中心の標高が高いエリアにある雲仙温泉は、日本初の国立公園に指定されたエリアでもあります。また、江戸時代に唯一外国に開かれた港・長崎に近かったこともあり、東アジアに暮らすヨーロッパ人の避暑に訪れていた歴史があり、外国人専用ホテルなどがありました。

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島原港から雲仙温泉郷までのワインディングを楽しんだら温泉街でランチがてら、硫黄の香りが立ち込め、地の底から吹き出す蒸気と熱気が辺りを覆う雲仙地獄の散策をお忘れなく!

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火山活動でできた1995年生まれの新しい山・平成新山の雄大さに圧倒されながら、有明海沿いを走る人気のツーリングロードの長崎県道207号線を通って次の目的地へ向かいます。

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諫早湾干拓堤防道路(雲仙多良シーライン)を抜けると、県道沿いに点在するフルーツの形をしたバス停が目を楽しませてくれます。

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途中から、山の中を走る美しい一本道「多良岳オレンジ海道」を通り、年間300万人とも言われる参拝者が訪れる祐徳稲荷神社へ向かいます。

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立ち寄りたくなるスポットが続くツーリングですが、糸島で夕陽を見る!というミッションが旅のゴールです。寄り道は我慢して糸島半島へ向かいます。

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夫婦岩と櫻井神社の真っ白な鳥居に、夕陽が映える糸島の二見ヶ浦!

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2泊3日の旅は、最終日が一番移動距離が多かったのですが、無事に最後のディスティネーションを見ることができました。

ここからレンタルバイクの返却をするため、都市高速を使って福岡空港国際線最寄りのIC「榎田」まで45分程。ガソリンを満タンにして返却してDONE!!
皆さんも九州のライドを楽しんでくださいね!

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旅程(2023年11月時点)

DAY 1
福岡から大分県国東へ
07:30 集合:ライコランド福岡空港店
08:00 出発:35km
09:00 秋月城址
09:30 出発:40km
11:00 英彦山
11:45 出発(経由:耶馬溪)
12:45 昼食(耶馬溪)Restaurant Sardinas
13:45 国東半島をツーリング
17:00 チェックイン:農泊「オーガニックファームステイ」

DAY 2
大分県国東から阿蘇へ
08:30 チェックアウト・出発
09:00 杵築城
09:30 出発:26km
10:15 明礬温泉
10:45 出発:26km
11:45 岩下コレクション
12:45 出発
13:00 昼食(産山村)農家レストラン山の里
14:00 出発
15:30 阿蘇 中岳火口エリア(バイク入場¥200)
16:00 出発
17:15 チェックイン(阿蘇エリア)

DAY 3
阿蘇から雲仙、糸島へ
07:30 チェックアウト・出発(経由:ケニーロード
09:00 熊本港(出航20分前までに乗船手続き終了)
09:25 熊本フェリー(二輪車750cc以上+運転手1名¥3,850、大人¥1500)約30分
Or 9:55 九商フェリー(二輪車750cc以上+運転手1名¥2,340、大人¥890)約60分
10:55 島原港
11:00 出発(雲仙へ):19km、30分
雲仙地獄
11:35 ランチ(グリーンテラス雲仙
12:15 出発(祐徳稲荷へ):1時間40分+休憩20分
14:15 祐徳稲荷
14:45 出発:2時間15分+休憩30分
17:30 二見ヶ浦
18:00 出発:45分+ガソリン補充15分
19:00 ライコランド空港店

ライコランド福岡空港店

・平日11:00~20:00、土日祝10:00~20:00
092-412-5819
福岡市博多区半道橋2-14-24
https://www.ricoland.co.jp/shopinfo/fukuokaairport/
*レンタルサービス「レンタル819」
*2023年3月オープン。英語・韓国語対応、免税対応、レンタル期間中のバイクや車の駐車場あり

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事前に来店し手続きを行なっておけば、空港への無料送迎や朝5時からのレンタルも可能です。営業時間内の来店であればその場でレンタルが可能ですし、予め狙いの車両があれば、オンラインで予約をして来店すれば安心です。レンタル用のバイクは100台以上。原付バイクから大型バイク、国産、輸入車と多様な種類が揃っています。私たちは撮影が目的だったので、二人が乗りやすく荷物をたくさん積める大型バイクに的を絞り、HONDAの「X-ADV750」を選びました。バイクの付属品もレンタルすることができますので、両サイドにつけるバッグも借りました。

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レンタルバイクの料金(P-5クラス)
機種:X-ADV750 – 黒 – フルパニアオプション
・基本料金(24時間+2日目以降):¥21,120+(¥14,080×2日間)
・車両保証(24時間+2日目以降):¥3,520+(¥1,870×2日間)
・付属品:トップケース(24時間+2日目以降):¥1,650+(¥330×2日間)
・付属品:パニアケース(24時間+2日目以降):¥1,650+(¥330×2日間)
・ETCカード(利用分は返却時に清算):¥220×3日間
合計¥61,820(消費税10%込)

 

Category
Travel
Kyushu
Published: Jan 17, 2024 / Last Updated: Jan 17, 2024

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